STEAM教育ってどうなの? マイクラで金融教育?「EDIX 東京 2024」で見た最新事情(2/3 ページ)
東京と大阪で毎年開催されるEDIX(教育総合展)では、年々STEAM教育に関連した展示が増加し、内容も充実してきている。2024年はどうだったのか、筆者が気になるブースの様子をお伝えする。
ALUX:教育用ドローンや単体プログラミング可能なロボットカーを出展
ALUX(エーラックス)は、韓国の大手Edtech企業で、さまざまな教育用ロボットやドローンを開発/販売している。日本の教育関係者に自社製品を知ってもらうべく、今回初めてEDIXにブースを構えたという。
同社は、数種類の教育用ドローンと、PCやタブレットを使わずに単体でプログラミングが可能な小型ロボットカー「AI VINU」を展示。教育用ドローンを実際にラジコン操縦で飛ばしたり、AI VINUによるライントレース走行を実施したりと、各種デモ展示に注力していた。
AI VINUはタッチパネル付き液晶ディスプレイを備えており、タッチペンや指先で画面をタッチしてプログラミングできる。傾きセンサーや音センサー、距離センサー、光センサー、カラーセンサーなど多くのセンサーを搭載しており、プログラミングすることでより高度な動作が可能だ。
ファナック:大手産業ロボットメーカーが出展したのはなぜ?
ファナック(FANUC)といえば、日本を代表する大手産業用ロボットメーカーだ。今回、同社は初めてEDIXに出展した。工業高校、高専(高等専門学校)や大学の工学部に自社のロボットやロボットパックをアピールする狙いがあるようだ。
ファナックのブースには、協働ロボット「CRXシリーズ」が2台展示されており、2種類のデモンストレーションが行われていた。
CRXシリーズは工場など実際の現場でも使われている“ホンモノの”産業用ロボットだ。今回は、学校における実習時に実践利用できるように「学校用ロボットパッケージ」として同シリーズを訴求していたようだ。
このパッケージは、高専では「協働ロボットの動かし方」を学ぶために、工業高校では「現場における即戦力」を養成するために、そして大学では「協働ロボットを使ったソリューション開発」での導入を想定しているという。
SAEON:AI搭載ロボットカーを展示
韓国のAIロボットメーカーSAEONは、同社のAI搭載ロボットカー「ALTINO」の展示やデモを行っていた。
ALTINOは、搭載マイコンボードなどの違いによって「ALTINO LITE」「ALTINO Basic」「ALTINO Arduino」「ALTINO Raspberry Pi」の4モデルが用意されている。ScratchやPython、C言語など、さまざまな言語でプログラミングを行うことが可能だ。最上位となるALTINO Raspberry Piには、カメラも搭載されている。
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