コラム
会話が禁じられた謎のメタバース空間「ぷらっとば〜す」なぜ炎上? 内閣府の孤独・孤立対策強化月間企画だが……(2/3 ページ)
内閣府が孤独・孤立対策強化月間としている2024年5月に公開したコンテンツ「ぷらっとば〜す」がネット民のおもちゃになっている。それはなぜか? 実際に体験して考察してみました。
会話が禁じられたメタバース
大型連休中の5月1日にオープンした「ぷらっとば〜す」について、内閣府は4月30日にプレスリリースで事前告知しており、5月20日にも同様の内容のプレスリリースを発信しています。
しかし、どうやら世間の反応が薄かった様子です。一部のメディアが記事を公開し、SNS上でもある程度情報が拡散されるも、実際に体験した人は少なかったようで、感想がほとんど見えてこない状況でした。そんな中、「ぷらっとば〜す」を取り巻く状況が変わったというか、取り巻く人が増えたのが、5月26日にX(Twitter)へ投稿された社会学者・古市憲寿さんの発言です。
要点を抜粋すると
- ユーザー同士のコミュニケーションが禁止
- 管理人こと「けいびのひと」アバターが監視しており、コミュニケーション可能なモードにしていると寄ってきて、モードの切り替え案内方法を見せつけてくる
- アクセスできるコンテンツは政府が用意したものだけ
- 営業時間は午前10時から午後6時まで
古市さんが「本当に何もできないんです。こんな孤独なメタバースって世界中探してもないんじゃないでしょうか。これを孤独・孤立対策強化月間の目玉として始める人々のことが本当に心配になってしまいます」「常時、運営の方が多いんじゃないかな。広告打ってたり、たぶん無駄に税金はかかっています」と紹介したことで、メタバースを用いた政府の取り組みに対して、ネガティブな目線で反応するSNSユーザーが増えたのではないでしょうか。
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