サーバも大人気だった「GIGABYTE(ギガバイト)」ブース AI時代に向けて全方位体制:COMPUTEX TAIPEI 2024(1/2 ページ)
COMPUTEX TAIPEI 2024において、GIGABYTEはプライベート会場に加えて、メイン会場でもブース展示を行った。B2B向けの製品/ソリューションの展示が主だったが、その様子をチェックしてみよう。
台湾・台北市で開催された「COMPUTEX TAIPEI 2024」の最終日(6月7日)は、久しぶりに一般公開された。この一般観覧日は、「久しぶりだから」という理由では説明が付かないほどに混雑していた。
台湾発祥のPC/パーツメーカーのGIGABYTE(ギガバイト)は、「AI TOP」の発表会を行ったプライベート展示場とは別に、COMPUTEX TAIPEIのメイン会場にもブースを構えていた。こちらはサーバなどB2B製品/ソリューションの展示がメインで、昨今の産業界におけるAI(人工知能)への興味の高まりを感じることができた。
この記事では、先日の記事で紹介しきれなかったプライベート展示場の注目展示と共に、メイン会場に展示されていたB2B製品を紹介する。
ご覧の通り、ゲーミングブランドの「AORUS(オーラス)」のコーナーもあるのだが、ロゴの横にある「Wield the Power of AI(AIのパワーを使え)」というサブタイトルにもある通り、展示としては“AI推し”となっていた
DisplayPortの「デイジーチェーン」に対応するゲーミングモニター
まず、発売済みではあるが、31.5型ゲーミング有機ELディスプレイ「AORUS FO32U2P」を紹介したい。日本ではシー・エフ・デー販売を通して販売されており、税込みの実売価格は26万円弱となっている。
このディスプレイは、有機ELパネルを採用していることや、ゲーミング有機ELディスプレイとしては世界で初めてDispalyPort 2.1のUHBR20伝送も注目点なのだが、DisplayPortの「デイジーチェーン(数珠つなぎ)」接続にも対応しているのもポイントだ。グラフィックスカードが対応していることが大前提となるが、PC本体に接続されるDisplayPortケーブルを1本にまとめ、残りはディスプレイ間をつなぐだけ、というスッキリとした接続を実現できる。
このデイジーチェーン接続は最大4台まで対応しており、4K(3840×2160ピクセル)/120Hzの映像伝送も可能……なのだが、これを実現するにはDisplayPort 2.1の規格をフルに満たすグラフィックスカード(GPU)が必須となる。このディスプレイの“本領”は、次世代GPUの登場によって発揮できそうだ。
AORUS FO32U2Pは、ゲーミング有機ELディスプレイとしては世界で初めてDispalyPort 2.1のUHBR20伝送に対応している上、4K/120Hzの映像をデイジーチェーンで最大4台のディスプレイに伝送可能だ
小型PCにもピッタリ? AI TOP用グラボは「単体販売予定あり」
先の記事で紹介したAI TOPのハードウェア製品群(AI TOP HARDWARE)のうち、「GeForce RTX 4070 Ti SUPER AI TOP 16G」は、GeForce RTX 4070 Ti SUPERを備えるグラフィックスカードとしてはサイズが少しコンパクトで、デザインも洗練されている。
しかしAI TOP HARDWAREは、基本的にシリーズのハードウェアを“そろえて使う”ことが前提となっている。このカードを単体で購入できるのか聞いたところ「単体で販売する可能性もあります」とのことだった。
名目上はAI特化型のPCを構築したい人向けの製品ではあるが、そこそこパワフルでコンパクトなPCを作りたい人にとって、本カードの単体販売は歓迎すべきことだろう。
GeForce RTX 4070 Ti SUPER AI TOP 16Gは、GeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載のグラフィックスカードとしては少しコンパクトなことはもちろんだが、一部からは「ゲーミングっぽくないデザイン」であることも評価されている。価格設定次第だが、単体販売されれば売れ筋に上がってくるかもしれない
「コンパクトでパワフルなPC」といえば、同社が参考出展していたAORUSブランドの「次世代Intel CPU」用Mini-ITXマザーボードも注目だ。こちらはPCI Expressスロットにイジェクトボタンが付いており、グラフィックスカードを取り外しやすいことがポイントとなる。
ただ、マザーボードのサイズを考えると「グラフィックスカード“から”マザーボードを外す」みたいな、主客転倒な格好になる可能性もある。
特にコンパクトなマザーボードでありがちな「PCI Expressカードを取り外しづらい問題」を解消すべく、このマザーボードにはカードのイジェクトボタンが備わっている。まさに「顧客が求めていたもの」だろう
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