GoogleがサードパーティーCookieの廃止を撤回/Adobe IllustratorとPhotoshopにAdobe FireFlyを利用した生成AIの新機能(2/3 ページ)
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、7月21日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
Microsoft、Bingに「生成検索」を導入
Microsoftは7月24日(現地時間)、Bing検索に「Generative Search(生成検索)」を導入すると発表した。
新しい生成検索では、Bingの検索結果の基盤、そして大規模言語モデルと小規模言語モデル(LLMとSLM)のパワーを組み合わせ、検索クエリを理解し、何百万もの情報源をレビューし、コンテンツを動的にマッチングさせ、AIが生成した新しいレイアウトで検索結果を生成する。回答の下には、回答のソースとしたサイトへのリンクを表示し、さらにその下に関連するサイトを表示する。なお、従来の検索結果は右側カラムに表示される。
Microsoftは、生成検索がパブリッシャーへのトラフィックにどのような影響を与えるかを引き続き詳しく調査しているとのこと。初期データによると、Webサイトへのクリック数は維持されているとしている。
この機能は徐々に展開されており、時間をかけてフィードバックを集めて、テストと学習を行っている。
1つの動画から視点の異なる8つの動画を生成する「Stable Video 4D」発表
Stability AIは7月24日(現地時間)、1つの動画から、異なる視点を持つ8つの動画を生成する新しいAIモデル「Stable Video 4D」を発表した。現在、Hugging Faceから入手できる。
Stable Video 4Dは、画像を動画に変換するStable Video Diffusionモデルを基盤にしている。ユーザーが1つの動画をアップロードして希望する3Dカメラアングルを指定すると、Stable Video 4Dは、指定されたカメラアングルに従って8つの新しい視点の動画を生成する。生成される動画は5フレームで長さは約40秒。
4D最適化全体には約20〜25分かかるものの、既存のモデルと比較して、より詳細で入力した動画に忠実で、フレームとビュー全体で一貫性のある新しい動画を生成できるとしている。
Stable Video 4D は、Stability AI初の動画間生成モデルであり、同社にとって画期的なマイルストーンだとしている。モデルの改良に積極的に取り組んでおり、トレーニングに使用されている合成データセットを超えて、より幅広い現実世界の動画を処理できるように最適化を進めているという。
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