ノートPCのSSDを1TBから4TBに取り替える! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってお引っ越し【後編】(4/4 ページ)
センチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」は、税込み実売価格が1万円前後のM.2 NVMe SSD専用ディスククローニングデバイスだ。今回は、これを使ってSSDを実際に換装してみよう。
クローニングは果たして成功したのか?
クローニングが終わったら、移行先の新しいSSDをPC(ThinkPad X13 Gen 3)に戻す。基本的に、外す時と逆の手順で作業を進めればいい。
電源を入れて、新しいSSDで起動できれば作業は完了だ。もちろん、問題なく起動できた。
移行先のパーティション情報を「ディスクの管理」ウィンドウで確認する。先述の通り、移行元のSSDとの容量差は「未割り当て領域」として認識されている。しかし、約2.7TBの空き領域が出現するのは、気持ちの良いものだ
WD BLUE SN5000(1TB)は、PCにおいて公称スペックとほぼ同じパフォーマンスを発揮できている。
USBストレージとしての「M.2 NVMe SSDクローンBOX」のパフォーマンスは?
M.2 NVMe SSDクローンBOXは、2基のM.2スロットをそれぞれ“独立した”USBストレージとして認識させることができる。1基のみ使う場合はSOURCEとTARGET、どちらのスロットを使っても構わない。2基使う場合は、基本的にTARGET側に入れたSSDの方に若いドライブレターが割り振られる。
接続規格はUSB 10Gbps(USB 3.2 Gen 2)となるため、最大速度は読み書き共に毎秒1000MB前後となる。「余ったSSDを外付けストレージとして使いたい」というニーズはもちろん、「とにかく容量の大きいストレージを作りたい!」という要望も満たせる。
参考に、WD BLUE SN5000(1TB)を本ケースでUSB接続した場合のCrystalDiskMark 8.0.5の計測結果を貼っておく。USB 10Gbps接続なので、さすがに本領発揮とは行かないが、そこそこ速いストレージとして運用できるのはありがたい
筆者は普段、SSDの換装時にOSのクリーンインストールをすることが多い。しかし、データの書き戻しやアプリの再インストールの手間は、以前と比べると楽になったとはいえ残っている。
その点、M.2 NVMe SSDクローンBOXを使えば、SSDの着脱時間を含めても30〜40分程度で換装作業が完了する。これは非常に楽でよい。今後は、ディスククローニングデバイスを使って環境移行しようかどうか、迷うところである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】
最近のPC(特にノートPC)のパワーアップ手段として、SSDの交換(換装)は1つの選択肢といえる。データを事前にバックアップすることなく換装するには「ディスククローニングデバイス」がお勧めだ。今回は、そんなデバイスの1つであるセンチュリーの「M.2 NVMe SSDクローンBOX バスパワーUSB10G(CMNV2U10GCP)」を紹介する。
パソコンの修理は「訪問修理」の時代に!? 実際に試してみた結果
私事だが、手持ちの「ThinkPad X13 Gen 3」の調子が悪くなった。調子が悪くなる前に、保守サービスとして「オンサイト(訪問)修理」を追加したことを思い出し、早速修理を依頼することになった。PCの訪問修理を初めて受ける筆者は、果たしてどんな体験をすることになるのか……?
約3年前のノートPCのSSDを換装する 効果のほどは?【実践編】
PCのパワーアップやリフレッシュの手段の1つとして「ストレージの換装」というものがある……のだが、どのくらいの効果があるのだろうか。実際に試してみよう。
遅くて容量が足りないWindowsノートPCに喝! M.2 SSDを交換するとどうなる?【準備編】
最近のノートPCでは、内蔵ストレージとしてSSDが使われている。多くのモデルでは意外と簡単にSSDを交換できるのだが、交換に当たって考慮すべきこともある。失敗のリスクを極小化するためにも、チェックしたいポイントを確認しよう。
センチュリー、カラー発光に対応したUSB外付け型M.2 SSDケース
センチュリーは、USB接続に対応した外付け型M.2 SSDケース「Aluminum Enclosure RGB for M.2 SSD」を発表した。

