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IntelがNPUを統合したデスクトップ向け「Core Ultra 200Sプロセッサ」を発表 アンロック版は米国で10月24日発売(2/2 ページ)
Intelの「Core Ultraプロセッサ」に、デスクトップ向けモデルがついに登場する。まずアンロック対応版が5製品発売される予定で、2025年第1四半期には同アーキテクチャを採用したモバイル向け製品もお目見えする予定だ。
Core Ultra 200Sプロセッサ(アンロック対応)のラインアップ
アンロック対応のCore Ultra 200Sプロセッサは、内蔵GPUレス(モデル名末尾に「F」が付くもの)を含めて5モデルを用意している。内蔵GPU付きモデルについては、企業向けセキュリティ/管理機能「Intel vProプラットフォーム」と、管理ソリューション「Intel Stable IT Platform Program」にも対応する。
- Core Ultra 5 245K/245KF
- Pコア:6基8スレッド(4.2GHz〜5.2GHz)
- Eコア:8基8スレッド(3.6GHz〜4.6GHz)
- L2キャッシュ:合計26MB
- L3キャッシュ(Intel Smart Cache):24MB
- GPU:Intel Graphics(Xeコア×4/最大1.9GHz、245KFは未搭載)
- NPU:NPU3(2基)
- 消費電力:125W(基本)〜159W(最大)
- 想定価格(税別)
- 245K:309ドル(約4万6000円)
- 245KF:294ドル(約4万3900円)
- Core Ultra 7 265K/265KF
- Pコア:8基8スレッド(3.9GHz〜5.4GHz)
- Turbo Boost Max Technology(TBT)適用時は最大5.5GHz
- Eコア:12基12スレッド(3.3GHz〜4.6GHz)
- L2キャッシュ:合計36MB
- L3キャッシュ(Intel Smart Cache):30MB
- GPU:Intel Graphics(Xeコア×4/最大2GHz、265KFは未搭載)
- NPU:NPU3(2基)
- 消費電力:125W(基本)〜250W(最大)
- 想定価格(税別)
- 265K:394ドル(約5万8600円)
- 265KF:379ドル(約5万6400円)
- Pコア:8基8スレッド(3.9GHz〜5.4GHz)
- Core Ultra 9 285K
- Pコア:8基8スレッド(3.7GHz〜5.5GHz)
- TBT適用時は最大5.6GHz
- Thermal Velocity Boost適用時は最大5.7GHz
- Eコア:16基16スレッド(3.2GHz〜4.6GHz)
- L2キャッシュ:合計40MB
- L3キャッシュ(Intel Smart Cache):36MB
- GPU:Intel Graphics(Xeコア×4/最大2GHz)
- NPU:NPU3(2基)
- 消費電力:125W(基本)〜250W(最大)
- 想定価格(税別):589ドル(約8万7700円)
- Pコア:8基8スレッド(3.7GHz〜5.5GHz)
Core Ultra 200Sプロセッサを搭載するPC、Core Ultra 200Sプロセッサに対応するマザーボードやメモリモジュールなどはパートナー企業を通して発売される。日本企業はサードウェーブのみ含まれている
パフォーマンスモバイル向けモデルは2025年第1四半期に
Arrow Lakeアーキテクチャを採用するCPUとしては、2025年第1四半期にエンスージアストモバイル向けの「Core Ultra 200HXプロセッサ」と、ハイスペックモバイル向けの「Core Ultra 200Hプロセッサ」も登場する予定だ。
Core Ultra 200HXプロセッサは、今回発表されたCore Ultra 200Sプロセッサをモバイルフォームファクターに収められるようにアレンジしたもので、基本的な仕様は大きく変わらない。
Core Ultra 200Hプロセッサは、Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)のHシリーズの事実上の後継モデルとなる。GPUはXe Matrix Engine(XMX)付きで、「HXシリーズほどのCPUパワーは不要だが、内蔵GPUにはある程度のパワーを」というノートPC向けのCPUとなる。
いずれも現時点では具体的なラインアップは不明で、追って明らかになる見通しだ。
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