新型「Fire HD 8」で使い勝手は変わった? Fireタブレットをスマートディスプレイにように使える「Showモード」を試す:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はいい生まれ変わった新型タブレット「Fire HD 8」で「Showモード」試した。【追記あり】
Showモードの使い勝手は一歩後退 ユーザーが取るべき選択肢は?
以上のように、Showモードを始めとしたAlexaの側には大きな変化は見られないのだが、Fireタブレットのラインアップ全体として無視できないのが、ワイヤレス充電モデルおよび専用スタンド廃止に伴うShowモードの使い勝手の変化だ。
従来のワイヤレス充電対応モデルであれば、専用スタンドに乗せるだけで自動的にこのShowモードへと切り替わり、充電しながらAlexaを利用できたが、今回の2024年モデルはこうしたギミックがないため、Showモードへの切り替えは手動、かつ有線ケーブルでの充電を行いながらでないと、バッテリー切れを招いてしまう。
このあたり、タブレットモードとShowモードの切り替えをシームレスに行えたこれまでのモデルと比べて、使い勝手が悪くなったことは否めない。このFire HD 8に限らず、現行のFireタブレットからはワイヤレス充電機能が省かれつつあり、Showモードの利用環境としては後退しつつある。
そのため、ユーザーとしては毎回のケーブルが抜き差しをやむを得ないものとして利用するか、Showモードは使わずに通常のタブレットモードのまま、Alexaを利用することになる。従来のワイヤレス充電対応モデルを所有しているならば、無理に買い替えずに継続利用するといった考え方もありだろう。
ただしタブレットとしての利用がメインになるのであれば、従来モデルに比べてパフォーマンスが改善されているのは新モデルの強みだ。特に今回試用した4GBモデルは、同時発売の3GBモデルと比べて動作も明らかにサクサクだ。従来のもっさり感が気になっていたユーザーにとってはプラスだろう。
とはいえ、実売価格が各2000円アップの1万5980円(32GBモデル)/1万7980円(64GBモデル)へと値上がりしており、かつてのリーズナブルさが失われつつあるのは気になるところではある。セールなどの機会を使ってどれだけ安価に入手できるかによっても、満足度は違ってくると言えそうだ。
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