前世代比で最大2倍のフレームレートを実現した「GeForce RTX 5060/5060 Ti」登場 デスクトップ向けは5万5800円から
NVIDIAが最新GPU「GeForce RTX 50シリーズ」のエントリーモデルを投入する。その上位に当たる「GeForce RTX 5060 Ti」については、グラフィックスメモリの容量を2種類用意している。
NVIDIAは4月15日(米国太平洋夏時間)、新型GPU「GeForce RTX 5060」「GeForce RTX 5060 Ti」「GeForce RTX 5060 Laptop GPU」を発表した。デスクトップ向けのGeForce RTX 5060/5070 Tiを搭載するグラフィックスカードの米国における発売予定と想定価格(税別、以下同)は以下の通りとなる。
- GeForce RTX 5060:5月発売予定/299ドル(約4万2880円)から
- GeForce RTX 5060 Ti(8GB):4月16日発売/379ドル(約5万4350円)から
- GeForce RTX 5060 Ti(16GB):4月16日発売/429ドル(約6万1530円)から
GeForce RTX 5060 Laptop GPUを搭載するノートPCの発売は5月を予定しており、想定価格は1099ドル(約15万7650円)からを想定している。
GeForce RTX 5060/5060 Tiの概要
GeForce RTX 5060/5060 Tiは、1月に発表されたデスクトップ向け「GeForce RTX 50シリーズ」のエントリーモデルとして投入される。
新GPUアーキテクチャ「Blackwell」の普及帯モデルという位置付けで、ネイティブ描画時の解像度のターゲットは1080p(フルHD/1920×1080ピクセル)〜1440p(WQHD/2560×1440ピクセル)だ。NVIDIAとしては「GeForce GTX 1060/1660」や「GeForce RTX 2060」「GeForce RTX 3060」からのリプレースを視野に入れているようだ。
Blackwellアーキテクチャの“目玉”でもあるAI(人工知能)を生かした「ニューラルレンダリング」を活用することで、NVIDIAの超解像技術「DLSS(Deep Learning Super Sampling)」の第4世代(DLSS 4)においてマルチフレーム生成も利用できる。
ファミリー内の上位モデルとなるGeForce RTX 5060 Tiについては、グラフィックスメモリの容量を「8GB」と「16GB」から選択できる。グラフィックメモリを多く使うゲームタイトルやAIモデルについては、16GBモデルを選択するとパフォーマンスの向上を期待できる。
各GPUの主なスペックは以下の通りだ。
- GeForce RTX 5060
- CUDAコア:3840基
- Tensorコア(ピーク処理性能):614 AI TOPS
- RTコア(ピーク処理性能):58TFLOPS
- 動作クロック:2.28GHz〜2.497GHz
- グラフィックスメモリ:8GB(GDDR7/128bit)
- 動画エンコーダー:1基(第9世代)
- 動画デコーダー:1基(第6世代)
- 消費電力:145W(補助電源は「8ピン×1」相当)
- GeForce RTX 5060 Ti
- CUDAコア:4608基
- Tensorコア(ピーク処理性能):759 AI TOPS
- RTコア(ピーク処理性能):72TFLOPS
- 動作クロック:2.407GHz〜2.572GHz
- グラフィックスメモリ:8GBまたは16GB(GDDR7/128bit)
- 動画エンコーダー:1基(第9世代)
- 動画デコーダー:1基(第6世代)
- 消費電力:180W(補助電源は「8ピン×1」相当)
GeForce RTX 5060/5060 Tiは、GeForce GTX 1060/1660やGeForce RTX 2060/3060からのリプレースを想定した製品だという。GTX 1060を「1」とした場合の平均フレームレートは、DLSSを利用すると40〜50倍超となるという
日本での販売価格(税込み)
日本におけるGeForce RTX 5060/5060 Ti搭載グラフィックスカードの販売予定価格(税込み)は以下の通りとなる。
- GeForce RTX 5060:5万5800円から
- GeForce RTX 5060 Ti(8GB):6万9800円から
- GeForce RTX 5060 Ti(16GB):7万9800円から
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