法人のWindows 11 PCで「2024 Update(バージョン24H2)」にバージョンアップできない不具合 WSUS経由で更新する場合に発生
Windows Server Updates Services(WSUS)経由でWindows Updateの配信を受けている、過去のバージョンのWindows 11 PCにおいて、2024 Update(バージョン24H2)の適用に失敗する不具合が報告された。個人ユーザーを含め、WSUSを使わずにWindows Updateを行っている場合は影響しない。
Microsoftは4月29日(米国太平洋夏時間)、Windows 11の過去バージョン(バージョン22H2/23H2)で稼働している一部のPCにおいて、最新の「2024 Update(バージョン24H2)」にバージョンアップできない不具合が発生していることを明らかにした。この不具合は「Windows Server Updates Services(WSUS)」経由でWindows Updateを受信している場合に発生することが確認されており、個人ユーザーや、法人ユーザーでもWSUSを利用していない場合は影響しない。
不具合の概要
今回の不具合は、以下の条件を全て満たす場合に発生する可能性がある。
- Windows 11の過去バージョンで稼働している
- Windows UpdateをWSUS経由で実行している
- 2025年4月8日のセキュリティ更新プログラム(KB5055528)以降の更新プログラムを適用している
不具合が発生している場合、Windows 11 2024 Updateのダウンロードを初期化/完了できず、「0x80240069」というエラーコードを出して失敗し、「Service wuauserv has unexpectedly stopped(wuauservが予期せず停止しました)」という文章が含まれるエラーログが生成される。wuauservは、Windows Updateを提供するためのサービス(バックグラウンドプログラム)の1つである。
Microsoftでは、この不具合の原因を調査しており、新たに判明した事実がある場合は改めて告知するという。
Windows 11 バージョン22H2/23H2向けの2025年4月の更新プログラム(KB5055528)を適用すると、本件不具合が発生する可能性がある。ただし、本文にある通り個人ユーザーや、WSUSを経由せずにWindows Updateを実行している場合は発生しない
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