「Next GIGA」に向けてPC周辺機器メーカーの動きも活発に さまざまな視点から教育の“質向上”を提案:EDIX 東京 2025(3/3 ページ)
文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」が2期目を迎えた。それに伴う学習用端末の取り換えは2025〜2026年度にピークを迎える。それだけに、学習用端末の周辺機器を取りそろえるメーカーの動きも活発だ。この記事ではそんな周辺機器メーカーの動向に注目する。
アイ・オー・データ機器:動画配信デバイスや校務改善デバイスなどを展示
アイ・オー・データ機器のブースでは、同社が提供している超低遅延音声ライブ配信サービス「PlatCast」に関する展示や、USB Type-C接続に対応する15.6型モバイルディスプレイや27型有線LANポート/USBハブ付きディスプレイなどが展示されていた。
先述の通り、Next GIGAでは校務のDXも重要なテーマとなっている。その観点から、文部科学省では2025〜2027年度にかけて「学校のICT環境整備3か年計画」を策定している。
- →学校のICT環境整備3か年計画(文部科学省)
この計画には、教師の業務用ディスプレイの1人1台整備という目標が盛り込まれている。今回27型有線LANポート/USBハブ付きディスプレイは、その需要を狙って展示したのだという。
27型有線LANポート/USBハブ付きディスプレイ「LCD-CQ271SA-F」(左)は、校務用ノートPCにおいてUSB Type-Cケーブル1本でいろいろなデバイスを着脱できるという利便性を訴求している。従来のディスプレイを継続利用する学校でも、USB PD(Delivery)対応のUSBドッキングステーション「US3C-DS1/PD-A」(右)を使うことで同等の使い勝手を実現できる
その他、学校における映像編集やプレゼンテーションにおけるニーズに応える形で、校内/校外両対応スイッチャー付き映像/音声配信ボックスなども展示されていた。
j5create:iPad/iPhoneとWindows PCをつなぐクロスリンクハブなどを展示
KaiJet Technology Internationalは、j5creatブランドでさまざまな周辺機器を製造/販売している会社だ。同社のブースでは、iPad/iPhoneとWindows PCをつないで互いにデータを高速伝送できるクロスリンクハブや、HDMI信号をワイヤレス化するアダプター、AI機能を搭載し人物のオート追跡やオートフレーミングが可能な360度パノラマWebカメラなどをデモを交えて展示していた。
iPad/iPhoneとWindows PCを繋いで互いにデータを高速に伝送できるクロスリンクハブのデモ。ハブは2ポートのUSBハブとしても利用可能で、Windows PC同士を結ぶモデルも用意されている
その他、同社のブースではAIによる文字起こしも可能なリアル翻訳スピーカーフォンや、USB Type-C対応の「トリプルディスプレイ13in1ドッキングステーション」なども展示されていた。
AI機能を搭載する360度パノラマWebカメラ(左)は、人物のオート追跡やオートフレーミングに対応する。リアル翻訳スピーカーフォン(右)にもAI機能が搭載されており、リアルタイム文字起こしもできるという
サンワサプライ:iPad用ケースからタブレット収納保管庫まで多数出展
PC周辺機器で知られるサンワサプライは、今回のEDIX 東京において広めブースを確保していた。iPad用ケース、キーボード/マウス/ヘッドセットといった周辺機器から、机/椅子に至るまで、さまざまな製品を展示していた。
同社が特に力を入れているのが、Next GIGAを見越したiPad向け周辺機器だという。一方で、Surface Goシリーズ用の耐衝撃ケースや、市場シェア的には優位に立ちそうなChromebook向けのサプライ品も多数展示していた。
また鍵付きのスマートフォン収納保管庫や、最大22台のタブレットを充電しながら収納できるタブレット収納保管庫、最近増えているアクティブラーニングに適したキャスター付きの「アクティブラーニングデスク」、電動昇降デスク、サイネージ用途に利用できる液晶スタンドやメディアプレーヤーなども展示していた。
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