KDDIが売り切り式データ通信サービス「ConnectIN」を個人向けPCに展開 povoブランドで「データトッピング」にも対応:第1弾PCは日本HPから
KDDIが、PCメーカー向けビジネスモデル「ConnectIN」を個人向けPCにも拡大する。個人向けは「povo SDK」をベースとしており、povo2.0のデータトッピングや「povo Data Oasis」も利用可能だ。
KDDIは7月31日、モバイル通信回線をノートPCなどに組み込んで販売するビジネスモデル「ConnectIN」を、個人向けPCにも「ConnectIN povo」として展開することを発表した。ConnectIN povo対応PCの第1弾は日本HPが同日から販売を開始する予定で、採用メーカーは今後拡大していく予定だ。
ConnectIN povoの概要
その名の通り、ConnectIN povoはpovo2.0のサービスを取り入れたことが特徴だ。対応PCにはpovo2.0に対応するeSIMがあらかじめ組み込まれており、各PCメーカー(MVNO)固有の「povo ポータル」を通して有効化できる。通信サービスは、法人向けと同様に原則としてPCメーカーがKDDI所属のMVNOとして提供する。
通信エリアはau(KDDI/沖縄セルラー電話)の5G/4G LTEサービスと同様で、高速データ通信が必要な場合は、従来のpovo2.0と同じく「データトッピング」を購入することになる。データトッピングの購入はpovo ポータルの他、スマートフォン向けの「povoアプリ」でも可能だ(※1)。特定の場所で無料データトッピングがもらえる「povo Data Oasis」にも対応している(※2)。
(※1)アプリの利用時は、povo ポータルと同じメールアドレスとパスワードでログインできる
(※2)povo ポータルのメールアドレスとパスワードでログインしたスマホアプリの利用を推奨する(Data Oasisの実施箇所で位置情報を提供できる設定にしていれば、PCでも利用可能)
ConnectIN povoには、povo2.0の通信サービスに加えて、ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)が提供する公衆Wi-Fiサービス「ギガぞうWi-Fi」の利用権も付帯する。auが提供する「au Wi-Fi」やWi2が提供する「Wi2 300」の公衆無線LANスポットも利用できる。ギガぞうWi-Fiの利用開始も、povo ポータルを通して行える。
ConnectIN povoでは「povo SDK」を活用しており、PCメーカーが同SDKを活用してサービス内容をカスタマイズすることも可能だ。
HP eSIM Connect LITE by povoの概要
日本HPでは、ConnectIN povoを活用した通信サービス「HP eSIM Connect LITE by povo」を提供する。7月31日時点では、以下のノートPCのモバイイル通信対応モデルに本サービスをセット可能だ。
- HP EliteBook X G1i 14 AI PC
- HP EliteBook 8 G1a 13
- HP ProBook 4 G1a 14
本サービスには「300GB/5年間」のデータ通信利用権と、5年間のギガぞうWi-Fi利用権がプリセットされている。先述の通りデータトッピングを別途購入することも可能なので、「外出先でのデータ通信が多くなる」という場合は「データ使い放題」のトッピングを購入することで、プリセットされた利用権の通信容量を消費せずに済む。
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