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理論性能はPS5超えのポータブルゲーミングPC「Lenovo Legion Go 2」でゲームをプレイしてみて分かったことLenovo Innovation World 2025(4/4 ページ)

Lenovoが10月から順次発売するポータブルゲーミングPC「Lenovo Legion Go 2」は、先代で好評だったポイントを引き継ぎつつ、ユーザーの声に応えた改良も施されている。どんな感じなのか、ドイツ・ベルリンで展示された実機でゲームを遊んでみた。

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Legion Go 2にAI関連機能は非搭載

 Lenovoといえば、昨今は「AI PC」に注力しているメーカーなわけだが、Legion 2 GoにはAIアシスタント的な機能は搭載されるのだろうか?

 このことをピッツァ氏に尋ねたところ、「Legion Go 2に採用したRyzen Z2 ExtremeにはAIアクセラレーターの機能(NPU)はないため、AI関連アプリを提供する予定はない。将来のことは分からないが、Ryzen Z2シリーズには『Ryzen AI Z2 Extreme』というNPU搭載モデルがある。Legion GoシリーズにAIアシスタント的な機能を搭載するならば、そうしたプロセッサの選択が必要になってくるだろう」と述べた。

 Ryzen AI Z2 Extremeは、Ryzen Z2 ExtremeにXDNA 2アーキテクチャのNPUを統合したモデルだ。Ryzen Z2シリーズでありながら、素性としてはRyzen AIシリーズにも含まれるという面白い立ち位置を取っている。

 ちなみに、XDNA 2アーキテクチャは、AMDが2020年に買収したXilinxのコンフィギュラブルアクセラレータ「DPU(Deep Learning Processor Unit)」をほぼそのまま取り入れたものとなっている。ピーク時の理論性能値は50TOPS(毎秒50兆命令)で、相応に優秀だ。

Ryzen AI Z2 Extreme
今回のLegion Go 2ではRyzen AI Z2 Extremeを採用しなかった

 AIに関連した話題として、LenovoのAIの取り組みについてこんな質問をぶつけてみた。

 Lenovoは、Intel/AMD/NVIDIAなどさまざまなメーカーのプロセッサを搭載したPC製品や情報端末機器をリリースしていて、各モデルに独自のAI関連アプリを提供している。こうしたAI関連アプリを、仕様の異なる各プロセッサメーカーの推論アクセラレーター(NPU)で動作させるために、どのような体制で開発に取り組んでいるのか。

 すると、ジュン・オーヤン氏(インテリジェントデバイスグループ シニアバイスプレジデント兼コンシューマービジネスセグメント担当ジェネラルマネージャー)がこう答えてくれた。

 プロセッサメーカーごとの推論アクセラレーターの仕様差分は、Lenovo内部で「X(エックス)」という開発コードネームで呼んでいる内製ライブラリー/フレームワークで吸収している。私たちがリリースするPCや端末機器に搭載するAIアプリでは、プロセッサの違いによらず、同じAI体験を実現できる

 Legion GoシリーズにAI関連機能が搭載されることがあれば、他のモデルと同様なAI関連アプリが提供されることだろう。

ジュン氏
記者からの質問に耳を傾けるジュン・オーヤン氏(中央)

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