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GoogleがAndroidの更新方針を変更 年1回から小刻みに/共同通信社と加盟する48の新聞社がPerplexityの「ただ乗り」に抗議週末の「気になるニュース」一気読み!(2/3 ページ)

うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、11月30日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!

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「Google Chrome 143」安定版公開 年内最後のメジャーアップデート

 Googleは12月2日、デスクトップ(Windows/macOS/Linux)向け「Google Chrome ブラウザ」の安定チャネルをアップデートした。バージョンはWindowsおよびmacOS向けが「143.0.7499.40/41」、Linux向けは「143.0.7499.40」となる。

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Googleがデスクトップ版Chrome ブラウザの最新版をリリース

 このバージョンでは、Unicodeサポートライブラリ ICU(International Components for Unicode)がバージョン74.2から77.1にアップグレードされ、Unicode 16のサポートが追加された。Unicode 16では、エジプトのヒエログリフや西アフリカで使用されているガライ文字など、5185文字が追加されている。

 また、以下の13件の脆弱(ぜいじゃく)性が修正された。

  • CVE-2025-13630:Type Confusion in V8(High)
  • CVE-2025-13631:Inappropriate implementation in Google Updater(High)
  • CVE-2025-13632:Inappropriate implementation in DevTools(High)
  • CVE-2025-13633:Use after free in Digital Credentials(High)
  • CVE-2025-13634:Inappropriate implementation in Downloads(Medium)
  • CVE-2025-13720:Bad cast in Loader(Medium)
  • CVE-2025-13721:Race in v8(Medium)
  • CVE-2025-13635:Inappropriate implementation in Downloads(Low)
  • CVE-2025-13636:Inappropriate implementation in Split View(Low)
  • CVE-2025-13637:Inappropriate implementation in Downloads(Low)
  • CVE-2025-13638:Use after free in Media Stream(Low)
  • CVE-2025-13639:Inappropriate implementation in WebRTC(Low)
  • CVE-2025-13640:Inappropriate implementation in Passwords(Low)

 今のところ悪用の報告はないようだが、できるだけ早くアップデートをしておいた方がいいだろう。Chromeが既にインストールされている場合、順次自動で更新されるが、手動で更新したい場合はChromeのメニューから「ヘルプ」→「Google Chrome について」を選択すればよい。

SamsungがNANDフラッシュの消費電力を大幅に削減する新技術を開発

 Samsung Electronicsの研究機関、Samsung Advanced Institute of Technology(SAIT)は11月27日、NAND型フラッシュメモリの消費電力を最大96%削減できる新技術を開発したと発表した。論文は11月26日に科学誌「Nature」オンライン版に「低消費電力NANDフラッシュメモリ用強誘電体トランジスタ」として掲載されている。

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Samsung Electronicsの研究チームが、NANDの消費電力を最大96%削減できる新技術を開発した

 従来のNANDフラッシュは、積層数を増やして容量を拡大すると、直列接続されたメモリセルに信号を順次通す構造上、消費電力が増大する課題を抱えていた。

 SAITの研究チームは、強誘電体と酸化物半導体を組み合わせることで、この問題を解決。酸化物半導体が持つ特性を活用し、セル1個あたり5bitという業界最高水準の記録密度を維持しながら、動作時の消費電力を大幅に低減できるメカニズムを世界で初めて実証したという。

 この技術が実用化されれば、AIデータセンターの運用コストの削減からモバイル機器のバッテリー駆動時間の延長まで、幅広い用途での電力効率向上が期待される。論文の筆頭著者であるユ・シジョン博士は「AIエコシステムにおけるストレージの役割がますます重要になる中、将来の製品への応用を目標に研究を続ける」とコメントしている。

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