機能は同じでも印象はガラリ カメラなしスマートグラス「Even G2」にべっ甲柄の新色 新しい偏光サングラスクリップやチェーンも登場(3/3 ページ)
カメラを搭載しないスマートグラス「Even G2」に、べっ甲柄の新色「Brown2」と偏光サングラスクリップ、メガネチェーンが登場した。従来モデルとの印象の違いをチェックしつつ、便利なライブ翻訳などの機能もあらためて紹介する。
屋外向けの偏光サングラスクリップと、メガネチェーンも登場
新しいアクセサリーも2つ用意された。レンズの色がシルバーグレーの偏光サングラスクリップは、路面や水面に反射した光のギラつきを和らげ、紫外線(UVA/UVB)も100%カットする。フレームの「A」用と「B」用があり、持ち運び用のポーチが付く。従来も別売のクリップオン式サングラス「Even G2 クリップ&ポーチ」(1万6800円)が用意されていたが、ここに偏光タイプが加わったことになる。
メガネチェーンの素材はステンレススチールで、表面はサンドブラスト加工によるガンメタル仕上げとなっている。外したEven G2を首から下げておけるので、会議中やPC作業中だけ掛けるなど、掛け外しが多い人には便利だろう。
筆者は普段からコンタクトレンズを使用しており、メガネを掛ける習慣がない。そのため、メガネチェーンがあれば使いたい場面だけEven G2を掛けるという使い方がしやすくなると感じた。チェーンの取り付けも簡単だった。
新アクセサリーの2製品は、11月30日まで公式サイトと以下の店舗で先行販売している。期間終了後は、その他のEven Realities取り扱い店舗でも順次発売する予定だ。
- Even Realities 公式サイト
- JUN GINZA 名古屋店(愛知県名古屋市)
- JUN GINZA 銀座店(東京都中央区)
- OBJ京都(京都府京都市左京区)
- OBJ大阪(大阪府大阪市西区)
- アイメガネ南浦和店(埼玉県さいたま市南区)
- 堀部眼鏡(神奈川県横浜市青葉区)
- リトラストアイウェア(福岡県福岡市中央区)
- 世界のメガネプリンス(東京都文京区湯島)
- ワンダラスアイウェアリゾート(東京都目黒区)
あらためて推したい「ライブ翻訳」
ここまで見てきた通り、今回の新製品は見た目の変更とアクセサリーの追加が中心で、機能面は従来のEven G2と共通だ。基本的な機能は前回のレビューで紹介しているので、ここでは使ってみて本当に便利だと感じたものを取り上げたい。
筆頭はライブ翻訳だ。仕組みとしては、グラスのマイクが拾った音声をスマートフォンのアプリが受け取り、クラウド上で訳した結果をグラスに返して表示する。対応言語は35言語に上る。訳文と原文を同時に表示することもでき、テンプルか、別売のスマートリング「Even R1」をタップすれば表示を切り替えられる。
筆者は英語のYouTube動画や、海外のオンラインイベントを視聴する際によく使っている。字幕のない動画でも、画面から目を離さずに日本語訳を追えるのが快適だ。固有名詞の翻訳はやや苦手な印象だが、スマートフォンの翻訳アプリのように手元をのぞき込む必要がなく、相手や画面を見たまま内容を把握できる。これはスマートグラスならではの体験だろう。
公式の仕様によると、音声を拾える距離は一般的な環境で最大2m、静かな場所なら最大3mだ。指向性マイクによって、騒がしい場所でも話し声を優先して拾うという。
この機能は主に仕事での利用が想定されるが、プライベートでも役立つのではないかと期待している。例えばオープンワールドのゲームでは、マップ上のNPCが英語で雑談している場面がある(日本語訳が表示されない、背景音扱いの会話)。こうした背景の会話内容も、スマートグラス越しに読み取れるようになるのではないかと期待している。もしうまくいったら、別の記事で紹介したい。
なお、v2.2.5のアップデートでは、会話を文字起こしする「会話サポート(Conversate)」でもリアルタイム翻訳を使えるようになった。会話の記録と翻訳を1つの機能の中で同時に利用できる。
翻訳以外にも日常で役立つ機能
会話サポートは、日本語の会話を文字に起こし、会話が終わった後にAIで要点をまとめてくれる機能だ。打ち合わせなどで、メモを取る手間を減らしたいときに役立つ。
原稿表示(テレプロンプター)は、話す声に合わせて原稿をスクロールしてくれる。プレゼンや講演で、聴衆から目線を外さずに話せるのが利点だ。本番前に、どのような挙動をするのか確認しておくと安心して活用できる。
ナビ機能は、徒歩と自転車のルート案内に対応する。スマートフォンを取り出さなくても、曲がる方向を確認できるのが便利だ。ただし、Google マップやAppleの「マップ」とは連携しておらず、ルートはEven Realitiesのアプリで設定する必要がある。公共交通機関の経路案内にも対応していないため、電車やバスを使う移動ではスマートフォンの乗り換え案内と併用することになる。
この他、ユーザーが開発したアプリを追加できる「Even Hub」を活用したり、スマートリングのEven R1(4万1800円)と組み合わせて手元だけで操作したりすれば、活用の幅はさらに広がる。
機能が同じだからこそ「見た目で選べる」意味は大きい
Brown2は、機能面では従来のEven G2と変わらない。しかし、スマートグラスは毎日顔に掛けるものだ。カメラを省いて“普通のメガネ”に近づけたEven G2にとって、選べるデザインが増えることには機能追加とは別の価値がある。
べっ甲柄のBrown2に偏光サングラスクリップを組み合わせれば、屋内でも屋外でも違和感なく掛け続けられる。ライブ翻訳のように、掛けていれば必要なときにすぐ使える機能こそ、日常に溶け込むデザインがあってこそ真価を発揮するといえそうだ。
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