ファイルメーカーPro ユーザーの現場を探る
第9回 シーサイド・ホテル「アーネストハウス」が開発した宿泊管理システム(2/3)
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「宿泊業務は、電話を受けることから始まって、到着、滞在、飲んだり食べたり。そして温泉とかプールとかを紹介して、最後にチェックアウトして、それを顧客名簿として保存します。このメニューは、宿泊をやっていればすぐにわかるはずです」と内田さん。
予約住所録の画面。予約客の細かな希望がメモ欄に書かれている
電話やウェブ、メールで予約希望を受けると、「予約住所録」の画面を開きます。キャンセルやキャンセル待ち用の画面も用意されており、そのための処理も簡便に行うことが可能です。チェックインをした予約客は、次の「滞在中のお客様」画面に進みます。
滞在中のお客様の画面。レストランでの会計もここに入力される
滞在中のホテルのレストランでの飲食も、この画面で処理されます。ファイルメーカーProの端末はレストランにも置かれており、宿泊客のこれまでの履歴が参照できます。たとえば、レストランからは顧客の嗜好(ベジタリアンなど)などを参照して、ディナーの品を変更したりもできるのです。
顧客名簿の画面。宿泊してチェックアウトすると、その情報はここに保管される。メモ欄に「ベジタリアン」と記載があれば、レストランで料理を作るときにあらかじめ準備できるのだ
宿泊客がチェックアウトすると、そのデータは顧客名簿に保管されます。これで、顧客関係の一連の流れは完結します。アーネストハウスの宿泊管理システムは、それ以外にも便利な機能を多数持っています。その一部を紹介しましょう。
ホテルの繰り越し金と入金、出金の計算を行う画面
入出金の結果を、実際のレジの内容とをチェックするための金庫計算画面。お札、硬貨の数を計算するだけで金額を算出できる、便利機能だ
[松尾公也, ITmedia
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