ドコモら6社、IMS上で付加価値サービスを実現する技術仕様を開発
NTTドコモ、アルカテル・ルーセント、エリクソン、富士通、NEC、ノキア・シーメンス・ネットワークスの6社が、IMS上で画像変換や翻訳などのサービスを提供可能にする技術仕様を開発した。
NTTドコモ、アルカテル・ルーセント、エリクソン、富士通、NEC、ノキア・シーメンス・ネットワークスの6社は9月7日、IMS方式のネットワーク上で付加価値サービスが提供できる共通の技術仕様を発表した。8月には6社で実証実験も行い、これに成功した。
この新たな技術仕様は、IP技術を用いてインスタントメッセージングやコンテンツ共有、プレゼンスなどのサービスを提供するIMS(IP Multimedia Subsystem)方式のネットワーク内に、データを処理する各種サーバを用意することで、画像を変換したり、言語を変換(翻訳)したりするサービスを容易に提供可能にするもの。送信者が送った写真にさまざまなエフェクトを加えて相手に送ったり、日本語のメッセージを英語に翻訳して相手に届けるといったことが実現できるようになる。
世界の携帯電話キャリアは、通信ネットワークのIP化を進めており、国際標準として規定されているIMSは、そのための共通プラットフォームとして導入が進められている。今回開発された技術仕様は、GSMアソシエーション(世界中の通信事業者およびモバイル産業界に関連するメンバーにて構成されのRCSグループ(MSサービスに関し、ユーザーに魅力あるサービスを実現するための仕様を策定し、事業者間での相互接続およびベンダー間の相互運用性の確立を行っているグループ)で新たな技術仕様として策定されるよう、6社が協力して活動する予定。
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