ケータイから自宅の家電を操作――ドコモが「ケータイホームシステム」開発
出先で携帯からエアコンをオンにしたり、インターフォンの来訪者情報をチェックしたり――。ドコモが、こんなシーンを想定した住宅向けホームサーバを開発し、CEATEC JAPAN 2009で披露する。
NTTドコモが、家電やインターフォン、施錠などの操作を出先の携帯電話から操作できるようにする新築住宅向けホームサーバ「ケータイホームシステム」を開発した。2009年冬から住宅デベロッパーやハウスメーカー企業向けに提供するとし、提供にさきがけて10月6日から幕張メッセで開幕するIT関連イベント「CEATEC JAPAN 2009」のドコモブースに出展する。
このシステムは、宅内制御装置と家電制御アダプタで構成される。JEM-A端子を装備した家電製品に家電制御アダプタを接続することで、外出先からの携帯操作で家電のオン/オフなどを行えるようになる。ドコモの携帯電話向けには、専用のiアプリが提供され、利用者はアプリを通じて家電を操作できる。
家電の操作以外にも、玄関の施錠やインターフォンの転送などに対応。出先からの施錠/解錠や家族の帰宅のメール通知、不在中の来客の確認などが可能になる。
家電と宅内制御装置との間はZigBeeによるワイヤレス通信を行う仕組み。宅内制御装置はアプリを追加でき、住宅関連サービス企業が独自のサービスを提供することもできるという。なお、セキュリティについては、ベリサイングループのSSLサーバ証明書を利用する。
対応端末は903i、703iシリーズ以降のFOMA(一部機種を除く)で、対応家電機器は(1)JEM-A端子を搭載した各種家電(2)対応するインターホン、電気錠、センサー、ネットワークカメラ など。システムは初期費用のみでの導入でき、月額料金は不要。
主な機能
- 各種家電制御機能
エアコン、照明、給湯器、シャッターなどの家電の携帯電話からの電源オン/オフ状況把握、オン/オフ操作
ネットワークカメラの、携帯電話からの操作と画像閲覧
- センサーとの連携機能
煙センサーや窓センサーなどの各種センサーとの連動による、センサー検知時のメール通知機能
- 電気錠との連携機能
携帯電話からの遠隔施錠
帰宅者、外出者のメール通知
施錠忘れ防止のため、開錠状態が一定時間経過した場合のメール通知
- インターフォンとの連携機能
インターフォンの携帯電話への転送機能
来訪者情報(来訪日時、画像)のメール通知、携帯電話による来訪者履歴の確認
インターフォン警報のメール通知
無線LAN環境のある屋内では、携帯電話をインターホンの子機として利用することができ、来訪者の顔を見ながらの対応が可能
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