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携帯電話の塗装を長持ちさせる「SCRATCH SHIELD」とは

ドコモの冬モデル「N-03B」に採用されたのが、塗装を長持ちさせるコーティング技術の「SCRATCH SHIELD」。どんな仕組みで塗装を守っているのか。

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 ドコモの秋冬モデル「N-03B」の裏面には、塗装を長持ちさせるコーティング技術「SCRATCH SHIELD」が採用されている。ケータイ表面の塗装をはがれにくくし、美しさを長持ちさせるというこの技術について、説明員に聞いた。

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SCRATCH SHIELDを採用した「N-03B」。背面パネル、ディスプレイ、各種ボタン、端子部をのぞく表面に塗装を施した

 SCRATCH SHIELDは、日産自動車と東京大学、アドバンスト・ソフトマテリアルズが自動車用に研究した塗装技術。携帯向けには自動車向けの塗装技術を応用し、携帯電話に最適化した材料を使っているという。

 従来の塗装は、上から何らかの圧力がかかると塗膜を構成する“ひも状の分子”の短い“ひも部分”に圧力が集中して切れてしまい、そこから破壊が広がるという。SCRATCH SHIELDはひも状の高分子を輪の形をした分子でつなぎ、上からの圧力を分散させることで壊れにくくしている。

Photo 普通の塗装とSCRATCH SHIELD塗装の表面にひっかき傷をつけると、SCRATCH SHIELD塗装は5分後に傷が薄くなった。ゴムの上につけたあとが弾力で戻っていくようなイメージ

 1つの端末を使う期間が長期化する傾向にある中、こうしたアプローチはユーザーにとっても、各種の補償にかかるコストを負担するキャリアやメーカーにとっても有用なものとなりそうだ。

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