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ドコモ、LTEに対応した光張出し基地局用の無線装置を開発
NTTドコモが、LTEに対応した光張り出し基地局用の無線装置を開発した。新設するW-CDMAの基地局への先行導入をすでに開始している。
NTTドコモは12月17日、LTEにも対応した光張出し基地局用の無線装置(RRE:Remote Radio Equipment)を開発したと発表した。すでに新設するW-CDMA基地局への先行導入を開始しているという。2010年12月に予定しているLTEサービスの開始までに、LTEを提供する全基地局の約半数にこの装置を導入する予定だ。
LTE対応の光張出し基地局用装置は、電波の変調/復調機能などを持つ無線装置。2GHz帯に対応しており、LTEとW-CDMAの基地局装置で共用が可能となっている。そのため、この装置を導入したW-CDMAの光張出し基地局では、既存の装置にLTEの基地局装置を追加するだけで、LTEのサービスエリアを展開できる。しかも、今回開発した装置は既存のW-CDMA対応光張出し基地局用装置と比べて同等以下の重量、サイズ、消費電力を実現しており、簡単に設置できる上、運用コストも低減できる。
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