健康機器とスマートフォン、連携サービスの開発を容易に――ウィルコムがSDKを提供
ウィルコムが、同社のスマートフォンと健康機器の連携サービスの開発に向けたSDKの提供を開始した。これにより、低コスト・短期間で連携サービスの開発が可能になるという。
ウィルコムとプラクテックスは1月13日、ウィルコムのスマートフォンを介して取り込んだ各種健康機器のデータを管理/活用するための汎用ソフトウェア開発キット(以下、SDK)の提供を開始した。
両社が提供を開始するSDKは、スマートフォンに取り込んだ体重計/血圧計などのデータを活用したアプリケーションやサービスの開発をサポートするもの。SDKを利用するメリットについて両社は(1)健康管理機器とスマートフォンを利用したアプリケーションやソフトウェアサービスの開発が容易になる(2)ソフトウェアのUIを各社が独自で開発できるなど、自由度の高いソフトウェア設計に対応する(3)個別にミドルウェアを開発する必要がなく、開発コストの低減が図れる という3点を挙げている。
対応する端末は、Windows Mobile 6を搭載したウィルコムのスマートフォンで、他キャリア製のスマートフォンやWindows Mobile 6.5については「未検証」(ウィルコム)としている。
対応する健康機器はエー・アンド・デイの「UA-772PBT(Bluetooth内蔵血圧計)」「UC-321PBT(Bluetooth内蔵体重計)」、オムロンヘルスケアの血圧計「HEM-7301-IT」「HEM-7080-IT」、スズケンのUSB対応生活習慣記録機「ライフコーダPLUS」「ライフコーダGS」、東芝ホームアプライアンスの体重・体組成計「SCF-20」。今後、オムロンヘルスケアのBluetooth内蔵血圧計/体組成計/歩数計、タニタの体重計、パラマ・テックの「EP-301(携帯心電計)」「HN-301(在宅健康監視装置)」への対応も予定している。
なお、SDKの開発はオーバーレイ/P2Pネットワークを推進するコンソーシアム「PUCC」会員の慶應義塾大学と財団法人国際医学情報センターが手がけている。
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