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NTTドコモ、冬春モデル好調も2010年3月期第3四半期決算は減収減益
NTTドコモが、2010年3月期第3四半期の決算を発表。売上高は前年同期比−4%となる3兆2424億円、営業利益が前年同期比−5.9%の7027億円となった。
NTTドコモが1月29日、2010年3月期第3四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比−4%となる3兆2424億円、営業利益が前年同期比−5.9%の7027億円となった。
減収の主な要因は、バリュープラン契約の拡大などによって音声収入の減少が続いていることが大きいという。パケット収入は堅調な伸びを維持しているが、総合ARPUは4月から12月までの累計で5440円と、前年同期比で−6.5%を記録した。
とはいえ、総合ARPUが減少しているのに合わせて、設備投資を効率化するなどしてネットワーク関連コストを削減したほか、端末原価や代理店手数料が減っていることにより端末販売関連収支を改善するなど、コスト削減を実施して利益への影響は極力小さく抑えた。
2009年4月〜12月までの累計解約率は0.45%。ファミ割MAX50、ひとりでも割50、オフィス割MAX50などの割引サービスの契約率は62%となり、バリュープランの契約数は1月10日に3000万契約を突破するなど、新たなビジネスモデルは順調に推移している。
端末の総販売数は、3四半期の累計で1301万台、前年同期比−12%。通期では1820万台の販売を見込んでいる。
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