「セカイカメラ」のAPI公開へ――頓智ドットが3月にイベント
3月4日に頓智ドットが開催するイベント「Bootstrap 1.0」で、セカイカメラと外部コンテンツとの連携を実現するAPI「OpenAir for Publishers」が公開される。
頓智ドットは2月12日、iPhone向け拡張現実(AR)アプリ「セカイカメラ」上で外部コンテンツを展開するためのAPIを「OpenAir for Publishers」と命名し、3月4日に公開すると発表した。また、APIの詳細や事例を紹介するイベント「Bootstrap 1.0」を同日に開催する。
セカイカメラは、端末のカメラに写る映像に、エアタグとよばれるテキストや写真などの電子情報を付加するARサービス。2009年12月に開催されたイベントで、外部サービスとの連携を実現する「OpenAir API」の提供がアナウンスされていた。外部サービスからエアタグを投稿するための「OpenAir Post」、外部のロケーションベースの情報とセカイカメラを連携させる「OpenAir Federation」、セカイカメラと他のアプリとの相互連携を実現する「OpenAir IAC(Inter Application Communication)」の3要素のAPIを公開するとしていたが、今回のイベントではOpenAir Federationにあたるものが公開される。既にゼンリンデータコムが展開している「e-map」との連携や、楽天トラベルの宿泊施設情報との連携、みんなの経済新聞ネットワークの展開する記事情報の連携のように、外部コンテンツのセカイカメラ上への取り込みが今回のAPIで実現する。
同イベントでは、モバイルARのビジネスやコンテンツ展開に興味のある事業者や開発者に対し、APIの詳細や、セカイカメラの新機能を説明する。また、複数のコンテンツパートナーによるAPIを活用したコンテンツ展開の事例が、デモンストレーションを交えて紹介される。
名称 | Bootstrap 1.0 Sekai Camera OpenAir for Publishers |
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主催 | 頓智ドット株式会社 |
日時 | 2010年3月4日(水)第1部 17:30〜19:00 第2部 19:00〜22:00 |
場所 | 渋谷シアターTSUTAYA(東京都渋谷区円山町1-5 Q-AXビル)/第1部 シアター2(2F) 第2部 Cafe Prologue(1F) |
内容 | 第1部:OpenAir for Publushers APIの発表、先行事例紹介、デモ/第2部:参加者による親睦会 |
参加者 | プレス、ARおよびセカイカメラAPIに興味のあるビジネス関係者 |
参加方法 | 事前申込制/http://support.sekaicamera.com/jaより申込受付 |
参加費用 | 一般参加1万円(当日徴収、領収書発行) |
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