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“車のキー”と携帯、NFCで連携――NXPが専用チップ提供へ
携帯電話に車のキーをかざすと、駐車場所がマップで確認できたり、燃料の残量が分かったり――。NXPセミコンダクターズのNFC対応シングルチップソリューション「NCF2970(KEyLink Lite)」を使うと、こんな機能が実現するという。
NXPセミコンダクターズはこのほど、NFC対応の自動車キー向けシングルチップソリューション「NCF2970(KEyLink Lite)」の提供体制を整えた。KEyLink Liteを搭載した自動車キーは、携帯電話などNFC対応端末とのデータ交換を実現する。携帯電話にキーをかざすと車の駐車位置が分かるなど、さまざまな機能が使える。
具体的には、(1)車を駐車するとGPS座標がキーに記録され、端末のマップ機能で確認できる、(2)目的地情報を端末からキーに引き継ぎ、自動車に乗るだけでカーナビの目的地を自動設定する、(3)燃料の残量などの車両状態やサービスデータを端末で確認する、(4)NFC経由で故障情報などの診断データをPCに転送し、診断を行う、(5)自動車メーカーがあらかじめ車に組み込んだアップグレード機能をキーを使って利用可能にする、といった機能が利用できる。
NFC機能に加え、イモビライザーやキーレスエントリー、キーレスゴー機能を備える。ISO/IEC14443 Type Aに準拠したICでNFC通信に対応。アプリケーション用に最大32KバイトのEROM、特定用途のユーザーデータ用に6KバイトのEEPROMを内蔵する。
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