スマートフォンの満足度、「Xperia arc」がトップに――MM総研調べ:調査リポート
ドコモがスマートフォンのキャリア別満足度でトップを獲得。端末の満足度ではソニエリの「Xperia arc」がトップに立った。MM総研の調査から。
MM総研が実施したスマートフォンの利用実態調査で、NTTドコモがキャリア別満足度のトップを獲得した。端末別の満足度では、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのAndroid端末「Xperia arc SO-01C」が、アップルの「iPhone 4」を抑えてトップに立った。
キャリア別の満足度は、スマートフォンの購入時や購入後の満足度について、「総合的な評価」「スマートフォンの品ぞろえ」「販売員・サポートの説明や対応」「販売方法や料金プランの分かりやすさ」「データ通信料金の価格」「ネットワークの繋がりやすさ」「ネットワークの通信速度」の7項目を5段階で評価。その結果、データ通信料金の価格を除く6項目で、僅差ながらドコモがトップになった。
端末については、「総合的な評価」「重さ」「サイズ」「画面の大きさ」「画面の見やすさ・精細さ」「形状」「デザイン」「操作性」「機能」の9項目を5段階で評価したところ、全項目で高い評価を得たドコモのXperia arcが満足度のトップを獲得した。
スマートフォン普及の牽引役ともいえるiPhone 4は、機能と操作性が高く評価されたものの、画面の大きさなどは平均的な評価に留まった。また、NECカシオモバイルコミュニケーションズの「MEDIAS」(N-04C)はサイズと重さが高く評価されている。
なお、今後の利用については、約8割がスマートフォンを選ぶと回答。今後のスマートフォンに求める機能は、バッテリー容量の増加(79.4%)と通信速度の高速化(64.3%)が特に多く、操作性の向上や最新OSの搭載、軽量化(いずれも約50%)が続いている。
アプリ市場の8割超を占めるiOS
アプリの利用動向を見ると、無料アプリのダウンロードが圧倒的に多いことが分かる。無料/有料を含めたアプリのダウンロード総数は3億202万回に達しているが、無料アプリの利用経験者が95.6%であるのに対し、有料アプリの利用経験者は47.4%だった。
OS別で見ると、有料/無料を問わないダウンロード数ではiOS搭載端末が2億1953万回であるのに対し、Android搭載端末は6978万回となっている。有料アプリのダウンロード課金市場は、iOSが84.5%(57.3億円)を占め、Androidは8.3億円にとどまった。
この調査は、クロス・マーケティングが同社モニターのスマートフォンユーザー2000人を対象に行ったアンケート結果に、MM総研の既存データを加えて分析したもの。9月6日にMM総研が「スマートフォンアプリ市場と利用実態」と題した調査リポートとして発表している。
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