2014年度末、過半数がスマートフォンの契約者に――MM総研調べ:調査リポート
2014年度末にはスマートフォンの契約者が過半数に達し、2015年度には総出荷台数の7割超がスマートフォンに――。MM総研がスマートフォン市場の推移を、こう予測している。
2011年の出荷台数は前年比2.3倍の1986万台、2015年度には総出荷台数の7割超となる3056万台に――。MM総研が2015年までのスマートフォンの出荷台数を、こう予測している。7月7日、同社が発表した携帯電話とスマートフォン市場規模予測で明らかにした。
MM総研の市場規模予測によれば、2011年度の携帯電話出荷台数は前年比7.6%増の4050万台となり、2007年度の5076万台以来4年ぶりの4000万台超えが見込まれる。2012年度には3940万台と減少するものの、2013年度は4055万台、2014年度は4145万台、2015年度は4130万台と、4000万台規模での推移が続くものと予測されている。
2012年度、総出荷台数の過半数がスマートフォンに
2010年度のスマートフォン出荷台数は前年比3.7倍の855万台で、総出荷台数に対するスマートフォンの出荷台数比率は22.7%となった。2011年度は前年比2.3倍の1986万台で、総出荷台数の49.0%を占めると予測。2012年度には2367万台(総出荷の60.1%)となり、単年度の出荷台数では初めてスマートフォンが過半数を超える見込みだ。その後も2013年度は2706万台(総出荷台数の66.7%)、2014年度は2896万台(総出荷台数の69.9%)、2015年度は3056万台(総出荷台数の74.0%)と拡大傾向が続くものと同社では予測している。
2011年3月末のスマートフォン契約数は955万件となり、携帯電話の総契約数1億912万件に対するスマートフォンの契約比率は8.8%となった。2012年3月末は2598万件(契約比率23.1%)、2013年3月末は3913万件(契約比率33.9%)、2014年3月末は5124万件(契約比率43.4%)、2015年3月末は6137万件(契約比率50.9%)、2016年3月は7030万件(契約比率57.1%)となり、2014年度末にはスマートフォン契約数が過半数を超えると予測される。
2011年3月末時点のOS別契約数シェアは、iOSが474万件で全体の49.6%を占めており、以下、Androidが386万件で40.4%、Windowsが71万件で7.4%と並んだ。
今後もiOS端末のリリースがソフトバンクモバイルのみと仮定した場合、2011年度以降のスマートフォン出荷台数に占めるOS別シェアは、Androidが70%以上で推移すると予測される。しかし今後は国内外メーカーを問わず、Windows Phone 7を搭載したスマートフォンが日本でリリースされる可能性があるため、シェア争いが激化することも予想される。
MM総研では、スマートフォンの普及拡大に伴い新たな機能やサービスの登場が期待されると同時に、キャリアやメーカーは差別化によるユーザーへの訴求が重要になることを指摘している。
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