アップル、国内ベンダー別シェアで3位に OS別出荷台数はAndroidがリード――IDC調べ:調査リポート
第1四半期のベンダー別出荷台数で、アップルが3位に食い込んだ。出荷台数は、AndroidがiPhoneの約3倍に達している。
IDC Japanが発表した2011年第1四半期の出荷台数調査で、アップルが国内ベンダー別シェアの3位に食い込んだことが分かった。OS別出荷台数では、Android端末がiPhoneの約3倍に達するなど急成長している。
国内携帯電話の出荷台数は、前年同期比1.6%増の866万台で、前四半期に続いて6四半期連続のプラス成長となった。388万台を出荷したスマートフォンは、全携帯電話の出荷台数に対する比率が44.9%に達するなど好調に推移。昨年の秋以降、急速にラインアップが拡大しているAndroid端末は、iPhoneの約3倍にあたる290万台の出荷を記録した。
メーカー別シェアでは、23.0%を獲得したシャープが20四半期連続でトップを維持。2位にはREGZAブランドの端末が好調な富士通東芝連合(富士通/富士通東芝モバイルコミュニケーションズ シェア21.5%)がランクインしている。3位に食い込んだのは、シェア11.4%を獲得したアップル。IDC Japanによると、単独キャリア(ソフトバンクモバイル)向けに単独モデル(iPhoneシリーズ)の端末を展開するメーカーがトップ3入りを果たしたのは、同社が調査を開始して以来初のケースだという。
なお、今後の出荷見通しについてIDC Japan シニアアナリストの木村融人氏は、東日本大震災の影響による部品調達の問題から、第2四半期はマイナス成長に転じる可能性があると指摘。ただし、スマートフォンの需要は引き続き堅調であることから、第3四半期にはプラス成長に回復すると予測している。
関連記事
- モバイル調査リポート記事一覧
- 2010年の国内スマートフォン出荷、Androidがトップに――iPhoneを追い抜く
MM総研が2010年度通期の携帯出荷台数に関する調査結果を発表。スマートフォンの総出荷台数は855万台で、通期のOS別出荷台数では、AndroidがiOS端末を追い抜いた。 - GoogleのAndroid、Gartnerの世界スマートフォン市場調査でもトップに iOSも好調
AndroidがGartnerの世界スマートフォン市場調査でもSymbianを抜いてトップに立った。Windows Phone 7は伸び悩んでいる。 - 携帯電話のメーカーシェア、海外が3割超に――2010年度の国内市場で
海外メーカー製スマートフォンが相次いで投入されたことから、2010年度は携帯電話のメーカーシェアが変動。海外メーカーのシェアが3割を超えた。 - 世界携帯電話市場、スマートフォンの普及で20%拡大――IDC調査
メーカー別では販売台数を前年同期比で115%伸ばしたAppleがZTEから4位の座を奪還。Nokiaはトップは維持したものの、またシェアを落とした。 - 世界のモバイル市場、2015年にはスマートフォンのシェアが4割強に
シード・プランニングが、世界の携帯市場動向に関する調査リポートを発表。スマートフォンのシェアが急速に拡大しており、2015年には全携帯電話の4割を占めるようになると予測する。 - スマートフォン市場急成長 出荷台数がPC超える
第4四半期にスマートフォンは世界で1億台以上出荷された。SamsungやHTCのAndroid勢が大きく伸びている。 - 2010年度のスマートフォン出荷台数、前年度比約2倍に――矢野経済研究所調べ
2010年度の移動体通信端末の出荷台数予測は、スマートフォンやデータ通信端末が好調なことから、前年を上回ると予想。スマートフォンの出荷台数は前年度比で約2倍となる426万5000台と予測している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.