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スマホユーザー、動画視聴時間がフィーチャーフォンユーザーの4倍に調査リポート

MM総研の調査によると、スマートフォンユーザーはフィーチャーフォンユーザーに比べてWeb閲覧や動画視聴の時間が長いことが分かった。Web閲覧時間は携帯ユーザーの3倍、動画視聴時間は4倍となっている。

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 MM総研が、スマートフォンユーザーの利用実態調査の結果を発表した。調査によると、スマートフォンユーザーはフィーチャーフォンユーザーに比べてWeb閲覧や動画視聴の時間が長く、Web閲覧時間は携帯ユーザーの3倍、動画視聴時間は4倍となっている。

 1日あたりの平均Web閲覧時間は、スマートフォンでは2時間49分、フィーチャーフォンでは58分と、スマートフォンユーザーのほうが約3倍長いことが分かった。閲覧サイトをジャンル別に見ると、スマートフォン、携帯電話ユーザーともに「ブログ・SNSつぶやき系サイト」がもっとも長く、スマートフォンで1日平均23分、携帯電話で平均11分となった。スマートフォンユーザーと携帯電話ユーザーで閲覧時間の差が大きかったのは「動画サイト」で、携帯電話の1日4分に対しスマートフォンでは1日17分と4倍以上の差が見られる。

 スマートフォンユーザーに、スマートフォンに対する不満を聞くと、端末・ネットワーク関連では「バッテリー容量を気にしてネット閲覧やアプリを使用しなければならない」(47.4%)という回答が最多だった。以下、「従来の携帯電話の機能が使えない(ワンセグ・おサイフケータイなど)」(29.1%)、「PC並みの処理能力がない」(23.7%)と続く。

 Web閲覧関連では、「表示までに時間がかかることがある」(33.1%)、「画面からはみ出し、頻繁にスクロールしなければならないことがある」(31.7%)、「クリックしても反応が遅いことがある」(31.0%)、「文字が小さい、画像や動画が小さい/見にくいことがある」(30.4%)が上位を占めた。

 アプリ関連の不満は、「目的のアプリが見つけづらい」(33.5%)が、全体の3分の1以上を占めており、以下「アプリの完成度が低い」(23.5%)、「アプリの価格が高い」(23.5%)、「ウイルス感染が不安」(20.1%)が続く。今後は携帯キャリア、サービスプロバイダーによる包括的なユーザービリティの向上に向けた改善が期待される。

 3G回線について携帯キャリア別に満足度をポイント化して分析したところ、「交通機関の中」「屋外」「商業施設内」「職場・学校」などでは、NTTドコモとKDDIがそれぞれ51から54ポイント程度であるのに対し、ソフトバンクモバイルでは38から43ポイントと差が見られた。「自宅」については、NTTドコモが最高の56ポイント、KDDIが55ポイント、ソフトバンクが52ポイントと、ほぼ同等だった。

 さらに、今後普及が見込まれる高速通信規格「LTE」のサービス概要を説明したうえで、スマートフォンユーザーにLTEの普及に期待するかを聞くと、「すぐに利用したい」が9.2%、「次回の携帯買い替え時に契約したい」が12.2%、「次回の携帯買い替え時に検討したい」が33.8%となり、LTEへの普及期待度が比較的高い層は、合わせて55.2%となった。LTEに対する認知度は、内容を理解している層から「言葉を見たり、聞いたりした程度」という層までを合わせて37.9%とまだ低いものの、スマートフォンユーザーの半数以上がLTEに期待感を抱く結果となった。


 この調査は、MM総研が運営するインターネットアンケートサービス「クロス・マーケティング」のモニターを対象に、2月10日から2月14日まで実施したもので、回答件数は1万8556件。うちスマートフォンユーザーは1400人、フィーチャーフォンユーザーは1万7156人。

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