震災時の携帯性能、3キャリアの不満な点は:調査リポート
MMD研究所が携帯電話の満足度に関する調査結果を発表。震災時に不満に感じた点のトップは、ソフトバンクが「電波状況の悪さ」、ドコモとauが「バッテリー消耗の早さ」だった。
MMD研究所は5月10日、携帯電話/スマートフォンのキャリア別満足度に関する調査結果を発表した。調査は4月22日から同26日まで行ったもので、有効回答数は1891人。
東日本大震災時に、メインで利用している携帯電話/スマートフォンに対して不満に感じた点を複数回答形式で聞いたところ、ドコモユーザーは「バッテリーの消耗の早さ」と回答したユーザーが46.9%で最多となり、これに「電波状況の悪さ」が40.7%、「メールの遅延」が32.8%で続いた。
auユーザーでは、「バッテリーの消耗の早さ」(46.2%)がドコモと同様トップとなり、次いで「メールの遅延」が40.6%、「電波状況の悪さ」が33.4%となった。
ソフトバンクモバイルユーザーはドコモ、auとは異なり、「電波状況の悪さ」(56.3%)と回答したユーザーが最も多かった。以下、「バッテリーの消耗の早さ」が45.5%、「メールの遅延」が40.4%となっている。
現在メインで使用している携帯電話/スマートフォンに対する満足度を聞くと、電波状況については、「不満」と回答したユーザーがドコモでは28.4%、auでは25.8%、ソフトバンクモバイルでは67.7%と、ソフトバンクモバイルがドコモ、auを大きく上回った。さらに「非常に不満」と回答したユーザーの比率を見ると、ドコモは5.0%、auは3.8%だったのに対し、ソフトバンクモバイルでは19.8%という結果になった。
端末のカメラ機能に関する満足度では、ドコモユーザーの34.0%、auユーザーの27.9%、ソフトバンクモバイルユーザーの29.3%が「不満」と回答した。
端末デザインに対する満足度では、ドコモでは76.9%、auでは78.4%、ソフトバンクモバイルでは85.0%のユーザーが「満足している」と回答。ソフトバンクモバイルのiPhoneシリーズのデザインが、高く評価されている様子がうかがえた。
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