屋内施設のナビを実現、情報配信にも対応――クウジット、情報配信プラットフォーム「Pochi Walk」を提供
GPSの測位が難しい屋内施設内のナビを実現、情報配信にも対応――。クウジットが屋内外位置連動型の情報配信プラットフォームを提供する。
屋内施設の行きたい店までスマホがナビ、合わせてお得情報も配信――。クウジットが、こんなサービスを可能にするスマホ向け位置情報連動型情報配信プラットフォーム「Pochi Walk」の提供を開始した。
Pochi Walkは、店舗や情報提供者が位置に関連した情報を配信するために利用する「Pochi CMS」と、エンドユーザー向けに無料で配布するスマートフォン向けアプリ「Pochi Walk」で構成されるプラットフォーム。屋外店舗に加え、GPSの測位が難しい屋内店舗までのナビゲーションや、屋内の位置情報に基づいた情報配信を実現しているのが特徴だ。
屋内の測位は無線LANの電波情報を使って位置を推定して取得する技術「PlaceEngine」を採用しており、3〜5メートル単位までの測位に対応。Webブラウザや専用スマートフォンアプリからPochi CMSを利用することで、時間や場所に即したリアルタイムな情報を手軽に配信できる。
来店者はPochi Walkアプリを利用することで、対応する施設内で現在地に連動したフロアマップやセール/イベント情報を受け取ることが可能。行きたい店までのナビゲーションサービスも利用できる。アプリにはほかにも、テレビ番組や雑誌で紹介されたスポット情報を検索できるPochiレイヤー機能も用意される。
Pochi Walkの導入費用は、初期費用としてサービス導入費(50万円から)とPlaceEngine導入費(50万円から)がかかり、月額利用料は月額5万円から。サービスはコンテンツがそろってから2営業日で展開が可能。UIの変更や、ARスタンプラリーの追加などのカスタマイズにも対応し、施設や地域のオリジナルアプリも開発できるという。
アプリは、Android OS 2.2以降の端末に対応するAndroid版を6月12日から提供開始。iPhoneアプリは準備中としている。
サービス開始当初のPochi Walk対応施設は東急ハンズ梅田店で、今後、丸ビル、新丸ビルにも対応する予定。ほかにも2011年7月に提携した電通国際情報サービスと協力し、商業施設や街づくりプロジェクトのマーケティングプラットフォームサービスとの連携も図っていく計画だ。
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