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ソフトバンクが900MHz帯サービス開始、「あんまり気にしてない」とKDDIの田中社長
KDDIの田中社長がソフトバンクの900MHz帯サービス開始についてコメント。長年800MHz帯でサービスを提供してきた経験上、「ある日突然、状況が変わることはない」という見方を示した。
KDDIの代表取締役社長を務める田中孝司氏が、ソフトバンクモバイルの900MHz帯サービスに言及。「あまり気にしていない」とコメントした。
ソフトバンクモバイルは、電波が回り込みやすいことから「プラチナバンド」とよばれる900MHz帯を利用したサービスを、7月25日に開始。3月の免許取得から急ピッチで基地局の整備を進め、これまで同社が提供してきた2GHz帯に比べてつながりやすいとアピールしている。
決算会見の席上で、サービスが始まったことに対する感想を問われた田中孝司氏は、長年、800MHz帯のサービスを提供してきた経験から「ある日突然、状況が変わることはない」と話す。数年かけて基地局を整備し、(基地局と基地局の)境界のチューニングについてもノウハウを貯めて適応していると説明。プラチナバンドを手に入れたからといって、そう簡単につながりやすくなるものではなく、KDDIはこれまで通りのスタンスでつながりやすさを追求するとした。
「一朝一夕にエリアがきれいにできるとは思っていない。(当初は)エリアが狭いという話も聞いている。特に(感想は)何もない。あんまり気にしてないというほうが正しくて、どちらかというと3M戦略にフォーカスして本格化させることにもっともっと集中していきたいと思っている」(田中氏)
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