モバイルクーポンの利用者、2013年は30%増の5億人規模に――SNS連携やPassbookが後押し:調査リポート
携帯電話でクーポンを利用するモバイルクーポンユーザーがじわじわと増えているようだ。SNSとの連携やPassbookの普及が後押ししているという。
携帯電話でクーポンを利用するモバイルクーポンユーザーがじわじわと増えているようだ。Juniper Researchによれば、市場が活性化し始めた要因として、ソーシャルネットワークとクーポンとの連携サービスが登場したことと、米Appleの「Passbook」が挙げられるという。
Juniper Researchが11月14日に発表した報告書によると、主としてスマートフォンなどのモバイル端末経由でクーポンを受け取るユーザーは今後1年で30%増加し、2013年には世界5億人を上回る見込みだという。
Juniper Researchはモバイルクーポン市場の立ち上がりを加速させている要因として、2つのサービスを挙げている。1つ目はFacebookなどのソーシャルネットワークサービスとクーポンプラットフォームの統合で、マーケティングサービス事業社がFacebook上でクーポンアプリを提供するなどの動きがあるという。例として、マーケティング企業の米Valassisが8月に開始したFacebookを利用したデジタルクーポンサービス「Red Plum Social Savings」(参加企業は同アプリを利用するFacebookユーザーに割引クーポンを配信できる)などを挙げている。
2つ目は、AppleがiOS 6で導入したPassbookアプリだ。クーポンや会員カードなどをまとめて管理できるアプリで、小売店や旅行業界などが対応を進めている。iOS 6の発表以来、Passbook対応のクーポンを作成・配信するためのツールやソリューションは多数登場している。iOSの潜在ユーザーが多いことやAppleの影響力も相まって、対応クーポンが増加するとみる向きも多い。Juniper Researchでは、Passbookがデジタルクーポンの提供企業を増やし、ユーザーの利用を加速させると予想している。
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