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離島の再エネ普及の現実解となるか、沖縄電力の新事業「かりーるーふ」とは?太陽光(3/3 ページ)

「2050年にCO2排出ネットゼロ」を掲げる沖縄電力。多くの離島を抱え火力発電に依存せざるをえないなど、さまざまな制約がある同社が、再エネ普の目玉として開始した新事業「かりーるーふ」とは?

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予定を上回る応募数、ユーザー側の期待も高く


沖縄新エネ開発の金城隆太氏

 太陽光パネルに加え蓄電池も併設するというプラン設計は、ユーザー側のニーズを捉えることにも成功している。

 沖縄では、台風による停電を気にする顧客が多いという。沖縄電力と共同してかりーるーふの事業に取り組む沖縄新エネ開発の金城隆太氏は、蓄電池の設置に対する顧客の関心の高さを感じると語る。

 かりーるーふにおいて、蓄電池にためた電力の利用は、停電時のみ通電する非常用コンセントを介したものになるが、冷蔵庫の他、情報収集のためのテレビ、スマホの充電などに使える。バッテリーの実効容量は4.5kWhで、冷蔵庫、テレビ、スマホの充電程度であれば、2日間程度の電力がまかなえるという。


パナソニックライフソリューション社の西川弘記氏

 1月22日のプレスリリース公開と同時に開始した事前申込みには、予定数の50を大幅に超える応募があったという。

 かりーるーふの制御技術をサポートしているパナソニックライフソリューション社の西川弘記氏は「沖縄電力のような大手電力会社に太陽光発電のPPA事業を展開して欲しいというニーズが高い」と語る。当初の予定を超える申込みは、この心情が表面化したものと言えそうだ。

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