あと何時間動いてくれるの? パワー残量を教えてくれる時計菅野たけしのウォッチWatch(1/3 ページ)

» 2009年11月20日 08時00分 公開
[菅野たけし,Business Media 誠]

 忘年会の2次会で、終電の時間を気にしながら飲んでいたのに「時計の針が止まっていた!」――。こんな経験をしたことがある人もいるかもしれない。自分の時計が、あとどのくらい動いてくれるのかを知らせてくれる時計はあるのだろうか。

 実は「パワーリザーブインジケータ」(巻き残量計付き)機能を搭載していれば、時計のゼンマイがあと何時間くらい残っているのかを知らせてくれるのだ。今回の「ウォッチWatch」では、このパワーリザーブインジケーター付きの時計を紹介しよう。

 ところで時計内部にはゼンマイと呼ばれるモノが2つある。1つは「ヒゲゼンマイ」で、正確な振幅運動を行う調速機を構成するパーツ。もう1つが主ゼンマイ。こちらが時計の動力源で、時計にパワーを与えるゼンマイとなる。主ゼンマイは香箱(こうばこ)という円筒状のパーツの中に収められ、リューズや自動巻ローターの回転によって、ギューッと巻き上げられる。これがいっぱいまで巻き上げられると今度はゆっくりと解けていく。そのときのゼンマイが緩むエネルギーによって香箱を回転させ、やがて各針を動かす歯車関係へとパワーを伝えていくのだ。パワーリザーブインジゲーターは、この主ゼンマイのパワーの残り時間を教えてくれる機能となる。

ビジネスシーンに最適なデザイン

オリエント「オリエントスター クラシック」WZ0071EL

 この時計は12時〜2時の位置に、扇型に広がる目盛り(40−0)を備えており、それを見ればゼンマイの巻上げ残量が分かるという仕組み。フルに巻き上げた状態の40時間から目盛りが刻まれていて、針が10と0の間なら、あと5時間は動いてくれる。ガッシリしたラグ(ストラップと時計本体をつなぐ部分)、幅広のベゼル(風防を取り囲む部分)、シャープな仕上がりの長短針などビジネスシーンに最適なデザインだ。またブレスレットとブラックダイヤルの組み合わせも精悍(せいかん)。

 自動巻、10気圧防水、秒針停止装置付、5万2500円。

WZ0071EL

 トノータイプの巻き残量計は12時位置の下にセットされている。ピンクゴールドのトノーケースに濃紺ダイヤル、そして太いステッチ入りの革バンドがノスタルジックな雰囲気を醸し出している。リューズの上にあるのは、日付修正角型ブッシュボタン。

 自動巻、10気圧防水、6万8250円。

問い合わせ先:オリエント時計お客様相談室 03-3255-9330
WZ0081EJ

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