1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。
※この記事は、LUXURY TVより転載しています。
「小粒だが、ピリリと辛い」――スズキのスイフトスポーツには、そんなたとえが当てはまります。スイフトスポーツはよく走りますし、レベルが高く、素直で気持のいい走りを楽しませてくれます。「スポーツ」の名に恥じないパフォーマンスの持ち主です。
ルックスだって悪くありません。いや、この言い方はスイフトスポーツに失礼です。「スイフトスポーツはルックスも非常にいい!」が正しい言い方です。小股の切れ上がったような印象もありますし、4輪がしっかり路面に根を張っている……そんな印象もあります。
とにかく、素直に「カッコいいな!」と思います。
走りもいい仕上がりです。1.6リッターの4気筒エンジンは、7000回転までキチッと回り切ります。最後にグーンと伸びる、快音を奏でる、といったところまではいかないものの、スポーツエンジンとして十分なパワー、伸び、スムースさを持っています。下も1500回転から十分なトルクがあり、日常的な街走りでも高位ギアはかなり多用できます。
急発進時のトラクションもOKです。電動パワーステアリングは高速領域の手応え(反力)に少し人工的なフィールはありますが、それも慣れが解決する範囲のものであり、スポーツ走行にハンディをもたらすようなものではありません。6速MTのシフトフィールもいいし、クラッチにも同じことがいえます。リズムに乗りやすいシフト、クラッチフィールの持ち主です。
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