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青い光から目を守る「JINS PC」への疑問をJINSにぶつけてみた(2/3 ページ)

PCやスマートフォンなどのディスプレイから発せられるブルーライトから目を守る「JINS PC」が9月30日に発売となった。発売前に開催されたブロガーズミーティングで明らかになった「JINS PCに対する疑問」を紹介したい。

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黄色いレンズによるデメリットはないのか?

 ブルーライトをカットするということもあり、JINS PCのレンズは黄色かかっており、それは実際にかけてみても視界が若干変化するので分かる。黄色というのは青の補色であり、お互いに打ち消しあう。

JINS PC

 例えば、ライフル射撃の選手などは、ターゲットをはっきりと見つめ、集中力を高めるために黄色いサングラスをかけていることが多い。2011年のF1シンガポールグランプリを制したベッテル選手も、ナイトレース用の黄色いバイザーを付けていた。

 しかし、黄色いレンズによって青い成分をすべて消してしまうとコントラストのない、ぼんやりとした視界になってしまうため、これはこれで目を疲労させる。そこで、視界が破綻しないように、青い成分を多く消しつつ、その周辺の波長を持つ色の成分もカットしている。ブルーライト55%カットというのは、そのバランスから導き出されたようだ。

JINS
透明なレンズが白い線、JINS PCのレンズが灰色の線。その差分がカットされた領域になる

 ブロガーズミーティングに出席していたデザイナーから、色味が変わってしまうことについて「無色のレンズでブルーライトをカットできないのか」という質問が出た。

 これに対してジェイアイエヌの田中仁社長は、「JINS PC発表以来、他社も似たようなメッセージを打ち出したメガネを展開し始めた。それは確かに透明に近いが、ブルーライトを何%カットするのかを明確にしていない。ほんの数%のカットでは、JINS PCが狙っている効果はでない。現状では透明は難しい」と答える。必要に応じて、JINS PCを着けたり外したりして対応するしかないようだ。

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