シングルモルトウイスキー「ザ・グレンリベット」を飲み比べてみた:誠編集部員の舌は確かなの?(2/2 ページ)
2011年クリスマス直前、編集部に届けられたのは……。シングルモルトウイスキーの父といわれる「ザ・グレンリベット」のテイスティングキットだった。
フードペアリングを試してみよう
ウイスキー単体の飲み比べも気持ちよくなってしまうのだが、熟成年数に応じて合わせると美味しいといわれている食べ物があるという。ホームテイスティングキットにはフードペアリングの一覧表も含まれているので、せっかくだからこちらにもチャレンジだ。
ジャンルとしては「フレッシュフルーツ」「ナッツ、ドライフルーツ」「チーズ」「スパイス」「チョコレート」という5つに分かれているが、今回はこの中から「ナッツ、ドライフルーツ」「チーズ」「チョコレート」を用意した。
まず12年には、アプリコット、若いチェダーチーズ、ミルクチョコレートを。15年にはヘーゼルナッツ、熟成したパルミジャーノチーズ、カカオ50%のビターチョコを。そして18年にはレーズンの中でも甘みが抑えられているというサルタナレーズン、熟成したチェダーチーズ、オランジェット(砂糖漬けのオレンジをチョコレートでコーティングしたもの)の代わりにオレンジフレーバーのチョコレートを。
すでに酔いはじめている編集部員にとって、ペアリングが合う、合わないという判断が下せる状態でなくなっており、楽しいお酒のおつまみになってしまった。これはこれで親しい人たちとの絆を深めるホームテイスティングとして成功だろう。
ウイスキーの良い香りで、飛び入り参加が続出
名前 | 価格 |
---|---|
ザ・グレンリベット 12年 | 4662円 |
ザ・グレンリベット 15年 | 6825円 |
ザ・グレンリベット 18年 | 1万500円 |
ホームテイスティングの体験中、会議室のドアが開けっ放しだったこともあって、ザ・グレンリベットの香りがエントランスゾーンに広がってしまったようだ。次から次に、通りかかったアイティメディア社員が飛び入りでテイスティングをしていく。その中には隣の事業部の事業部長まで……。
事業部長いわく、昔は上司に連れられてバーに行き、そこで若手社員はウイスキーの飲み方を教わるものだった。バーに行ってウイスキーを楽しむことは若者にとって背伸びであり、バーの空間にふわっと漂う香りを楽しむことにわくわくしたという。
今、シングルモルトウイスキーを楽しむ層は、そのような時代を過ごした年配の大人たちだけなのだろうか。この手のお酒は仕事のウサを晴らすために、浴びるように飲むものではない。こだわりを持ってシングルモルトウイスキーを楽しんでいる若者もいることだろう。ウイスキーの香りがふわっと広がると、会議室のような殺風景な空間でも空気が変わるものだ。老若男女の区別なくコミュニケーションを楽しむにはよいアイテムとなることだろう。
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