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旅客機運航の舞台裏。フライトを支えるスペシャリストたちの活躍を追う秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(4/5 ページ)

1日に500便もの旅客機や貨物機が発着する日本の空の玄関口、成田空港。その舞台裏を訪ね、機長の仕事を中心に1便1便の運航を支えるプロフェッショナルたちの活躍を追った。

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CAたちとの合同ブリーフィング

「本日のフライトを担当する、機長の○○です」

 客室乗務員との合同ブリーフィングでは、機長のあいさつを皮切りに、お互いの簡単な自己紹介からスタート。そしてその日のフライトの飛行時間、出発滑走路、飛行ルートと所要時間、到着空港での使用滑走路などとともに、目的地の天候や予想される揺れなどについても機長から細かく伝えられる。

 「お客さまからの質問に正確にお答えするには、乗務するクルー全員がしっかりと情報を共有できていないといけません」と話していたのは、ベテランのチーフパーサーだ。「そのためにも、コクピットクルーとの合同ブリーフィングはとても大切です」

飛行機と空と旅
出発30分前には最前方のキャビンで合同ブリーフィングが行われる

 出発準備がすべて整い、機長と副操縦士がコクピットのそれぞれのシートに着くのが、離陸のおよそ15分前。そこでは1人が飛行前のチェックリストを読み上げ、もう1人が声に出して復唱し確認するという最終の作業が行われる。ボーディングブリッジを通っての乗客たちの搭乗が始まり、客室乗務員たちが一人ひとりを迎える声がコクピットにも聞こえてきた。すべての乗客が搭乗して、客室乗務員のチーフから全乗客と乗員の人数報告があれば、ドアが閉められていよいよ出発だ。

飛行機と空と旅
コクピットでの最終チェックが終わり、いよいよ出発だ

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