地元の人しか知らない？ うどん県のオススメスポットを聞いてきた：ハチロクに乗って、12時間・500キロの旅（前編）（5/7 ページ）

“うどん県”に行って、地元の人にオススメのスポットを聞く――。そんな使命（？）を受け、会社のT嬢と一緒に現地へ。さて、どんなところを紹介してくれたのだろうか。

[土肥義則，Business Media 誠]

めんが細いのに、コシがある

　なかむらうどんといえば、畑のネギを自分で抜いて、それをうどんに入れることで有名になったところだ。

　時計に目を落とすと、13時をさしていた。少し遅めの昼食となったが、ボクは「冷たいかけ＋かきあげ」を、T嬢は「温かいかまたま＋かきあげ」を注文した。ひとくちめを食べたところ、2人そろって「うまい！」。ココのうどんの特徴は、めんが細いのにもかかわらず、しっかりとしたコシがあることなのだ。

なかむらうどんで、T嬢は「熱いかまたま＋かきあげ」（右）、ボクは「冷たいかまたま＋かきあげ」（左）を食べることに

　「おかわり！」と言いかけたが、このあとの旅でおいしいモノが待っているかもしれない。また今回の使命のひとつでもある「地元の人にオススメスポット」を聞かなければいけない。それにしても見ず知らずの人に、いきなり話しかけるのは緊張するものだ。モジモジしながら、店内にいる地元の人らしき女性に話しかけた。

――あのお……ここらへんでオススメのスポットをご存じでしょうか？　あっ、ワタシたちは決して怪しい者ではありません。実はWebサイトでニュースを配信していて、オススメスポットを記事で紹介……。

　「前田のコロッケがおいしいよ。ワタシなんて、20〜30個まとめて買うからねえ。行ってみなさいよ。ココからクルマで5分くらいのところにあるから」

　おお！　この近くにコロッケ屋さんがあるのかっ。きっと、地元の高校生たちは学校の帰りに「おばちゃん、1つチョーダイ」と言っているはずだ。そんな勝手な想像をしながら、「前田のコロッケ」を目指すのだった。