恋みくじの結果は？ 地元の人に愛されるヤギを見てきた：ハチロクに乗って、12時間・500キロの旅（後編）（3/7 ページ）

“うどん県”に行って、地元の人にオススメのスポットを聞く――。そんな使命（？）を受け、とある女性と一緒に現地へ。前編では、地元の人に親しまれている「コロッケ」を紹介されたが、後編ではどこへ行くことになったのだろうか。

[土肥義則，Business Media 誠]

ドリマッチの画面。四国の名所を案内してくれるアプリで、目的地に近づくと「マッチ!!」ボタンが登場する。ボタンを押せば「マッチしました」という表示がでてきて、オススメポイントを評価したり、写真をSNS（Twitter、Facebook、mixi）で共有することができる

　T嬢のご機嫌がかなり斜めになってしまった。こんなときには、おいしいモノを食べさせるのが一番である。地元の人に聞いてみたものの、「う〜ん、知らないねえ」といった返事。困ってしまった。このままでは彼女の機嫌は、ますます悪くなるばかり。ある人は「納経所の人だったら、知ってるかも」と言っていたので、聞いてみることに。

――すいません。この近くで、オススメのお店ってありますか？　地元の人に親しまれているところがいいのですが。

　「そうですねえ。お店ではないのですが、『花公園』はどうでしょう？　地元の人に親しまれていますよ」

――えっ、公園？

　「その公園にはヤギさんがいるんですよ。ここからクルマで5分くらいのところにあるので、ぜひ行ってみてください」

――は、はあ。

　オイシイお店を教えてもらうはずだったのに、ヤギさんがいる公園を紹介されてしまった。かわいいヤギを見れば、T嬢の機嫌も良くなるかもしれない。それに、この旅のテーマは「現地で出会った人に、地元の人しか知らないオススメスポットを聞く」だ。T嬢とボクは善通寺をあとにして、花公園を目指したのだった。

トヨタの86（ハチロク）で、次の目的地「花公園」へ行く