恋みくじの結果は？ 地元の人に愛されるヤギを見てきた：ハチロクに乗って、12時間・500キロの旅（後編）（5/7 ページ）

“うどん県”に行って、地元の人にオススメのスポットを聞く――。そんな使命（？）を受け、とある女性と一緒に現地へ。前編では、地元の人に親しまれている「コロッケ」を紹介されたが、後編ではどこへ行くことになったのだろうか。

[土肥義則，Business Media 誠]

　植木職人さんが言っていたように、15分ほど歩けばヤギ小屋が見えてきた。1頭のヤギが見えたので、T嬢が「メエエエエ」と鳴き声をまねた。一瞬、ヤギがこちらを見たものの、すぐに目を落とし、草を食べ始めた。その後もT嬢は何度も「メエエエエ」と叫んでみるものの、二度と相手にされることはなかった。

メスの花ちゃん。こちらの様子をうかがっているが、その後は草ばかり食べていた

メスの花ちゃんにつづいて、オスの岳くんが出てきた。2頭ともこちに興味がなさそう

　しばらくすると、もう1頭のヤギが現れた。と思ったら、猛ダッシュで坂を下りていくではないか。足はもつれ気味で、最後は転がり落ちるようにして進んでいった。

それまでゆっくりと動いていたのに、いきなり走り出した岳くんと花ちゃん。このあと足がもつれながらも、猛スピードで坂を下りていった

　一体、ヤギに何が起きたのだろうか。よく見ると、女性3人が立っていた。遠くからみても、（若い）女性だ。

――ハハ、ヤギも分かってるねえ。

　「なに、それ。どういう意味？」

――あ、いや、その（焦）。

　「さ、行きましょう。お腹が空いたわ」

――は、はい（汗）。

　ヤギのスピードにも負けない勢いで、T嬢は坂を下りていったのだった。

岳くんと花ちゃんは、、3人の女性のところへ駆け寄っていった。その光景を見ていたT嬢は「こいつら〜、やっぱり若い方がええんやなあ」と言っていたが、ボクは聞こえないフリをした