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ボルボ「V40」、歩行者エアバッグを初採用してスタイリング一新(2/3 ページ)

ボルボは、新型5ドアハッチ「V40」を発売した。かつてのワゴンスタイルからデザインを一新、生まれ変わった新型V40。269万円という戦略的な価格を設定し、激戦の輸入車Cセグメントに殴り込みをかける。

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歩行者エアバッグなど、安全機能が充実

 ボルボの創設者であるアッサール・ガブリエルソンとグスタフ・ラーソンは、同社の設計理念を以下のように残している。

「クルマは人によって運転される。したがって、ボルボの設計の基本は、常に『安全』でなければならない」

 新型V40も、この理念に基づきさまざまな先進安全機能を搭載する。中でも「世界初」(同社)の採用となったのが、時速20〜50キロの速度域で作動する歩行者エアバッグ(メーカーオプション、6万円)だ。

 バンパー裏に装着した7つのセンサーにより衝突したものの形が「人間の足」だと判定されれば、20ミリ秒以内にボンネットとフロントガラスの間に設置したエアバッグが展開する。Aピラーやウインドウ下部のワイパーといった硬い部品から歩行者の頭部や上半身を守るよう「凹」字状にエアバッグが広がると同時に、ボンネットを数センチ持ち上げて衝撃吸収ゾーンを拡大し、エンジンブロックなどによる負傷を防ぐ。

V40V40 歩行者エアバッグを展開したようす

 このほかにも、赤外線レーザーセンサーで前方車両を監視し、衝突を未然に回避もしくは軽減する低速域用自動ブレーキシステム「シティ・セーフティ」は全車標準装備。V40に搭載するものは、作動速度域を時速50キロ以下に拡大した(従来モデルは時速30キロ以下)。

 オプションの「セーフティ・パッケージ」(20万円)には、ミリ波レーダーとカメラを使って歩行者を検知し衝突を回避、軽減する「ヒューマン・セーフティ」や、カメラによって走行車線を監視してドライバーが無意識のうちに蛇行した際にステアリングを自動的に修正、警告する「レーン・キーピング・エイド」(ボルボ初採用、V40のみ)など10機能が含まれる。

 車両後方に搭載したレーダーセンサーによってドライバーの死角を監視し、ほかのクルマが存在する場合にドアミラー内側のLEDランプと警告音で知らせる「ブラインドスポット・インフォメーション・サービス」も引き続き提供するが、その発展形で両側車線の後方70メートル以内で急速に接近してくる(衝突まで3.5秒未満)クルマを検知する「レーン・チェンジ・マージ・エイド」は、まだV40にしか搭載されていない新技術だ。

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