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エアアジアXとマレー鉄道の旅秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(2/6 ページ)

LCCでありながら中距離路線を運航するエアアジアXは、大型の機材を使用し、エコノミーのみならず上級クラスのサービスも提供している。そんな同社のプレミアムクラスの取材を兼ねて私たちは羽田からクアラルンプールへ飛び、さらにマレー鉄道で世界遺産の街マラッカを目指した。

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深夜便に相応しいフルフラット型シート

 エアアジアXのプレミアムクラスは、A330-300のキャビン最前方の2列に横1列が「2-2-2」のレイアウトで計12席設置されている。後方のエコノミークラス席とは赤いカーテンで仕切られた、まさに特別な空間だ。

飛行機と空と旅飛行機と空と旅 2本の通路をはさんで横1列にゆったりと6席が配置されたプレミアムクラス

 私の席は「02K」──2列目の窓側である。シートピッチ(座席の前後間隔)150センチ、シート幅50.8センチというサイズはフルサービスのキャリアに引けをとらない。就寝時にはボタン一つの操作でフルフラットベッドにもできる。大手エアラインのビジネスクラスで普及が進むフルフラットシートをLCCが導入したのは、エアアジアXが初めて。座席にエンターテイメントを楽しむモニターなどは装備されていないが、片道4万8000円から設定されている運賃の安さを考えれば、足を伸ばしてゆっくり休めるシートだけで十分に利用価値がある。

 前のシートにいたビジネスマン風の2人連れも「寝るだけですから、問題ないですね」と納得の表情で話していた。この523便は深夜便なので、余分なサービスを求めず、熟睡できるフルフラットシートがあれば十分と考える乗客が多い。もちろん睡眠に必要な毛布、枕などは無料で提供される。プレミアムクラスとエコノミークラスを片道ずつ利用することも可能なので、その場合は深夜便の往路でプレミアムクラスを選ぶのがいいかもしれない。

 523便は定刻通りに羽田空港のD滑走路を離陸した。午前0時を回っている。大都会、東京のきらびやかな夜景が眼下に広がった。

飛行機と空と旅
就寝時にはボタン一つの操作でフルフラットベッドに

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