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エミレーツ航空のスーパーハブ、ドバイ国際空港秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(4/4 ページ)

エミレーツ航空は2013年8月1日、エアバスA380の運航開始から5周年を迎え、同機の乗客数が1800万人を突破したと発表した。その一大拠点が、アラブ首長国連邦最大の都市にあるドバイ国際空港だ。今回はその“スーパーハブ”を案内しよう。

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世界の主要21都市を超大型機でつなぐ

飛行機と空と旅
国際色豊かなドバイ国際空港は24時間、多くの人で賑わう

 さて、ターミナル3に新しく完成したコンコースAに再び目を移そう。コンコースAは、総面積52万8000平方メートルで11階建て。コンコースBおよびターミナル3とは地下の鉄道で接続された。巨大なフードコートやカフェ、高級レストラン、オリジナルのスパ施設も新規にオープンしている。

 「一番お伝えしたいのは、2万9000平方メートルの広さを持つファーストクラスとビジネスクラスの専用ラウンジです」と、前出の関係者からの報告が続く。「これらのラウンジは搭乗ゲートに直結していて、ここからA380の機内に入れるんです」。エミレーツ航空の「スーパーハブ」と呼ぶにふさわしい、至れり尽くせりの施設である。

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エミレーツ航空の空港ラウンジで出発を待つ人たち

 空港からクルマで15分ほど行った“ニュードバイ”と呼ばれる市内中心部には、高層ビルや豪華ホテルなど「世界一」「世界最高」と形容される建物がひしめいている。この街は訪れるたびに姿を変え、いまなお発展の途上だ。エミレーツ航空は東京やソウル、北京、香港などアジアの各都市をはじめ、シドニーやメルボルン、オークランドなどのオセアニアや欧米の主要都市とこの街を、一度に500人近い乗客を運べるA380でつなげた。世界中のビジネスマンや観光客、セレブたちを引きつけてやまないアラブ首長国連邦最大の都市ドバイ。ここでいま、A380専用の発着ターミナルという「世界初」の施設が機能し始めている。

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ウオーターフロントに高層ビルが建ち並ぶ“ニュードバイ”

著者プロフィール:秋本俊二

著者近影
著者近影(米国シアトル・ボーイング社にて)

 作家/航空ジャーナリスト。東京都出身。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。世界の空を旅しながら各メディアにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオのコメンテーターとしても活動。

 著書に『ボーイング787まるごと解説』『ボーイング777機長まるごと体験』『みんなが知りたい旅客機の疑問50』『もっと知りたい旅客機の疑問50』『みんなが知りたい空港の疑問50』『エアバスA380まるごと解説』(以上ソフトバンククリエイティブ/サイエンスアイ新書)、『新いますぐ飛行機に乗りたくなる本』(NNA)など。

 Blog『雲の上の書斎から』は多くの旅行ファン、航空ファンのほかエアライン関係者やマスコミ関係者にも支持を集めている。


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