エプソンの新GPSウォッチ「WristableGPS」、最大30時間耐久:ウルトラマラソンでも使える
エプソンは、高精度で長時間利用が定評のスポーツウォッチに新ラインアップを追加。GPSを検知する時間を縮め、電波状況が悪い場所でもより正確に距離などを測れるようにした。タップ操作ですぐに数値を確認できるなど、ランナーにうれしい機能が加わった。
エプソンは、GPS機能が付いたスポーツウォッチ「WristableGPS」の新ラインアップ3モデル4機種を2013年11月15日に発売する(※)。
(※)エントリーモデルの「SF-310W」のみ2014年1月発売予定
ウルトラマラソンやトレイルランなど本格的に走る人に向けた「SF-710S」、フルマラソンなどに挑戦する人に向けた「SF-510T」、楽しく街中などを走る人に向けた「SF-310G」「SF-310W」の3モデル。価格はオープン。実勢価格は「SF-710S」が3万4800円、「SF-510T」が2万9800円、「SF-310G」「SF-310W」が2万4800円になる見込み。
新ラインアップのポイントは、独自チップを搭載したことによるGPS機能の強化と新アンテナ内蔵による各検知精度の強化。消費電力を10分の1にしたことで、最大稼働時間を従来モデル14時間から30時間にアップした。
エプソンのGPSウォッチは、距離や位置情報などを高精度で取れることで定評がある。今回は例えばビル街など電波環境が悪い場所でもより正確に位置を計測でき、またGPSをキャッチしていない状況で走ってもあとから計算してデータを表示する学習機能も搭載した。位置情報をうまくキャッチしていなくても走り出すことができるので、「GPSが検知しないから、走り始められない」などのストレスを軽減できる。
さらに、表示機能も強化した。数タップですぐに軌跡や速度、ラップタイム、消費カロリーなど走行時の計測データを確認できる。上位モデルの「SF-710S」については、蓄積上昇高度や下降高度、勾配といった山野を走るトレイルランナー向けの機能も搭載している。
PC、スマホであとから確認
蓄積した走行データは、Webアプリ「NeoRun」に加えて、今後はスマートフォンアプリとも連携する予定。Bluetooth 4.0搭載のスマートフォンでいつでもどこでも走行データを確認できるようになる。
ランナー人口は確実に増えている
エプソンのGPSウォッチは、2012年8月にリリース以降、約5カ月で1万5000台の販売を記録。2012年度のGPSウォッチ市場でシェアNo.1を記録した。エプソン販売取締役販売推進本部長の中野修義氏は「国内のランニング人口は確実に伸びている。2012年は572万人、特に40〜50代男性と20〜30代女性がけん引している」とし、エプソンでも本年度より選任事業部を新設し、同市場への投資を強化していくとした。
高度なセンサー技術が強みのエプソン。今後はエンタープライズ分野で実現している腕での心拍計測機能も2013年にはコンシューマ向けにも展開していくと示唆した。先日アディダスが発表した「miCoach SMART RUN」などのスマートウォッチと比較した場合、小型低消費電力のセンサー技術による長時間の耐久性が強みとなるだろう。
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