レクサス顔になったハイブリッドハッチバック「CT200h」を試す:試乗インプレッション(1/4 ページ)
エントリーモデルのCT200hが、2014年1月にマイナーチェンジを果たした。剛性の強化が図られ、クルマを操っている感は十分に高まっていた。
2014年1月、レクサス「CT200h」がスタイリングを一新。レクサスのアイコンとなったスピンドルグリルの採用や、室内居住性の改良などが行われた。今回は、最上位モデルの「version L」(税抜き価格426万6667円)を半日ほど借り出し、都内の一般道を走った。
ステアリング操作に対する反応を1/000秒単位で計測
CT200hは、レクサスのラインアップの中ではエントリーモデル(ベースグレードの税抜き価格は339万476円)に位置付けられるハイブリッド専用の5ドアハッチバックだ。
パワートレインは、プリウスとほぼ同じ1.8リッターアトキンソンサイクルエンジン+モーターの組み合わせで、JC08モード燃費はリッター30.4キロ(ベースグレードの場合、それ以外のグレードはリッター26.6キロ)となる。ただし、プリウスと同じなのはエンジンの型番程度。CT200hで走り出せば、すぐにその味付けが大きく異なっていることに気付くだろう。
例えば、ハンドリング。プリウスの場合、よくいえばスルスルと動くが、むしろ手ごたえがなさ過ぎて違和感がある。一方、CT200hでは、ドライバーの操作に対する反応がきちんと戻ってくるので、「クルマを操っている感」が高まる。レクサスが、「ステアリング操作に対するクルマの反応を1/1000秒単位で計測、解析」したうえで、ボディ剛性を向上したとうたうだけのことはある。
また、ブレーキのフィーリングも良い。筆者の運転スキルの問題があるのかもしれないが、プリウスはいわゆる「カックンブレーキ」になりがちだった。ところが試乗したCT200hでは、じわっとしたブレーキコントロールが可能で、われながら同乗者に優しい運転ができたように思う。
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