たばこを吸うと糖尿病になりやすいって本当?

» 2015年10月09日 15時38分 公開
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 生活習慣病の1つとして有名な糖尿病。食生活や運動不足だけが発症の要因だと思っていませんか? 実は喫煙により更に糖尿病になりやすくなることが研究によって明らかになりました。

 糖尿病の大半を占める2型糖尿病の発症原因は遺伝因子、そして肥満・高脂肪食・運動不足・ストレスなどの環境因子であると考えられています。糖尿病は自覚症状がなくても気付かないうちに進行しています。糖尿病は血糖値が高い状態が続き血管が傷付くことで、網膜症や腎症、末梢神経障害といったさまざまな合併症を引き起こす病気です。

糖尿病と喫煙の関係

 これまでの研究で、欧米人ではたばこを吸うと血糖値が下がりにくくなることが明らかとなっていました。そこで岐阜大学の研究グループは、日本人における糖尿病と糖尿病に関連した血糖異常に対してたばこが関係するかを調査しました。

 その結果、たばこを吸っている女性は吸わない女性と比べ、糖尿病、耐糖性異常または空腹時高血糖のリスクが2.36倍になっていることが分かりました。

 1日25本以上吸っている男性は吸わない男性と比べ、インスリンの分泌が低くなるリスクが2.46倍になっていることがわかりました。また男性は、1日あたりで吸う本数が多いほど糖尿病になりやすくなっていました。

受動喫煙でもリスクが上がる

 たばこを吸う夫の妻はたばこを吸わない夫の妻と比べ、たばこを吸わなくても糖尿病や血糖値の以上が出るリスクが1.62倍と高くなることが明らかとなりました。

 喫煙者だけでなく、喫煙者の家族にも糖尿病へのリスクが上がるというわけです。

 愛煙家のみなさん、自分のためだけではなく周りの大切な方のためにもたばこを控えてみてはいかがですか?

編集部より:

 本記事は自宅で遺伝子検査ができる「MYCODE(マイコード)」のサイト内で掲載している情報を転載したものです。

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