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» 2015年12月25日 08時00分 UPDATE

ノッている会社は、ここまでやっている!:恋愛ゲームで100億円! ボルテージが成長できた理由 (1/6)

女性向けの恋愛シミュレーションゲーム市場で、ボルテージが成長している。栄枯盛衰が激しい業界で、なぜこの会社は売り上げを伸ばし続けたのか。その背景に迫ってみると……。

[上阪徹,ITmedia]

 「東証一部上場企業の創業者にインタビューしてくれませんか」

 ある雑誌から、こんな依頼がやってきたのは、2年前だった。私は誰かを取材するとき、できる限り情報を調べていくことにしている。このときも当然、調べ始めたのだが、早々に、手が止まってしまった。意外な文言に出くわしたからだ。会社の事業内容に、モバイルコンテンツで恋愛シミュレーションゲームを作っている、と書かれていたのである。

 東証一部上場である。年商は約100億円。その事業内容が、恋愛シミュレーションゲームの企画、開発だというのだ。しかも、女性向け。思わず、つぶやいている自分がいた。

 「女性向け恋愛ゲームで100億円? そんな会社があるのか……」

 だが、ソーシャルゲームの大きなブームもあった。そういうこともあるだろうと思って資料を読み続けていくと、また手が止まってしまった。会社の上場は2010年。ソーシャルブームの大きな波がやってくる前のことなのだ。

 しかもそれ以降、売り上げがコンスタントに伸びている。モバイルコンテンツのゲーム市場といえば、浮き沈みの激しいイメージがあった。人気のゲームを送り出して、前年比で何倍もの急激な成長を遂げたかと思えば、次の年にはブームは去り、業績は急降下する。そして別の会社の人気ゲームが新たな覇者となって急成長を遂げる。あえて社名を挙げることはしないが、そんなことがここ数年、繰り返されてきたことは、多くの人が気づいているのではないだろうか。

 だが、恋愛シミュレーションゲームを作っているこの会社は違っていた。上場する以前の2006年から毎年コンスタントに売上高を約3割ずつ拡大させているのである。企業の浮き沈み、栄枯盛衰が激しい業界で、右肩上がりの成長を継続しているのだ。

 いったい、この会社は何なのか。私は俄然、興味がわいてしまった。社名を、ボルテージという。そして、この会社について書いた拙著『「胸キュン」で100億円』の取材プロセスで、その驚くべき成長の裏側を垣間見ることになるのである。

yd_uesaka2.jpg 恋愛シミュレーションゲームでボルテージの売上高が伸びている
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