ソニーの今期、減収見通し ゲーム事業はPS4効果で拡大へ

» 2016年05月24日 15時57分 公開
[ITmedia]

 ソニーは5月24日、2016年度(2017年3月期)の連結売上高は前期比3.8%減の7兆8000億円になる見通しだと発表した。ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)などで増収を見込む一方、スマートフォンの絞り込みやデジタルカメラの販売減などから全体では減収を予想している。

photo 販売拡大を見込むPS4

 同社は4月28日に決算を発表したが、熊本地震の影響を精査する必要があるとして、業績見通しの開示を見合わせていた。

 営業利益はG&NSの増益などから2.0%増の3000億円を見込む一方、最終利益は前期にオリンパス株式の売却益を計上していた反動減もあり、45.9%減の800億円と大幅な減益を見込む。

 G&NSは売上高1兆6800億円(8.3%増)、営業利益1350億円(52.2%増)を予想。PlayStation 4ハード/ソフトの販売拡大から大幅な増益を見込んでいる。PS4の販売目標は2000万台(前期実績は1220万台)。

photo セグメント別業績見通し=説明会資料より

 スマートフォンは高付加価値モデルへの集中を打ち出し、販売台数が前期比490万台減の2000万台に減るものの、黒字転換する見通し。デジタルカメラや放送・業務用機器、家庭用オーディオ・ビデオの販売減に加え、為替の円高傾向も響く。映画と金融は増収を見込む。

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