生活保護世帯、過去最高に 高齢者が初の半数超

» 2016年06月01日 15時03分 公開
[ITmedia]

 厚生労働省の6月1日の発表によると、3月に生活保護を受給した世帯は163万5393世帯(前月比2447世帯増)となり、3カ月ぶりに過去最高を記録した。高齢者世帯の受給増加が要因。

 景気回復に伴う雇用増加もあり、母子世帯、障害者世帯などは前月比で減少。だが高齢者世帯のみが増加し、1万8357世帯増の82万6656世帯だった。全体に対する割合は50.8%と、初めて全体の半数を超え、高齢者の貧困が深刻化していることが浮き彫りになった。

 生活保護を受給する高齢者世帯の9割は単身。厚生労働省は「近年、高齢の単身世帯が増加傾向にあり、十分な世帯収入が得られない高齢者が増えている」と分析している。

photo 被保護世帯数と対前年同月伸び率

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