若者の間で「テレビ離れ」が進んでいると言われているが、映画を見ている人はどのくらいいるのだろうか。直近1年間(2015年5月〜2016年5月)に映画館で映画を見た人(38.7%)を男女年代別にみると、「10代女性」が最も多く62.0%、次いで「10代男性」の55.7%であることが、NTTコム リサーチの調査で分かった。
次に、10代の鑑賞本数(年間)をみると、男性では2013年の調査開始以降「1本のみ」が減少し、「2本以上」が増加傾向にある。今回は「2〜4本」(55.6%)が増え、半数を超えた。女性も男性と同様に「1本のみ」が減少し、「2本以上」が増加。5割が「2〜4本」(53.5%)、3割が「5〜11本」(29.5%)映画を見ていることが分かった
2015年にヒットした映画タイトルを振り返ると、「洋画」が6作品を占める結果に。興行収入は『ジュラシック・ワールド』(95.3億円)がトップ、次いで『ベイマックス』(91.8億円)、『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』(78億円)と続いた。ちなみに、一昨年(2014年)はトップ10の中で洋画は2作品のみ。
直近1年以内の鑑賞率をみると、「邦画実写」(62.0%)が最も高く、次いで「洋画実写」(59.4%)。「邦画実写」と「洋画実写」の鑑賞率の差は約3ポイントで、その差は過去調査の中で最も小さい。一方「アニメ」では「邦画アニメ」が38.9%、「洋画アニメ」が25.8%だった。
鑑賞率を男女年代別でみると、「洋画実写」は男女ともに若い人ほど低い傾向がみられた。10代の特徴として、男性は「邦画アニメ」(68.4%)、女性は「邦画実写」の(69.8%)が目立った。
インターネットを使った調査で、10〜70代の男女3207人が回答した。調査期間は6月9日から17日まで。
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